「性同一性障害」は、いまでは「障害」という名前がなくなり、「性別不合」と呼ばれるようになりました。一方で、今でも病院の診断書では「病名:性同一性障害」と記載されるままで、精神科(ジェンダークリニック)で取得するのが一般的です。
精神科では、「発達障害」や「うつ病」、「双極性障害」といったこころの病気をメインに扱っています。
性同一性障害の診断を受けている人の中には、こころの病気でも精神科へ通院をしている人が周りに多くいます。そこで疑問に思いました。
「これらの症状は、合併したり、併発したりするものなの?」
「関連性があるのでは?」
「性同一性障害」と「発達障害」
特に発達障害を合わせて併発している人がいるのではないか。
生来もっていた発達障害によって感じていた生きずらさが性同一性障害としてあらわれ、性別の移行をする人たちも少なくありません。
病院により発達障害の検査方法は様々ですが、その中には「性に関する」質問が複数存在しています。中には、「朝起きたら女性になっていたら~」のような設問もあります。
「発達障害が起因で性別の違和感を覚える」
これを、ネガティブにとる人たちもいます。
知り合いのニューハーフバーのママに正直に質問をぶつけたことがあります。ママは、そうした関連性を認めつつ「卵が先か、ニワトリが先かの問題でしかない」とおっしゃっておりました。何が原因だったとしたも、性別に違和感を感じたのは間違いない事実なのです。
こころの病気が原因で性別に違和感を覚える?性違和が元でこころの病気になる?
通常、精神科(ジェンダークリニック)では精神病が原因で性同一性障害と誤解していないか診断されます。その多くは、統合失調症の場合です。幻覚等によって、自分の性別を誤解することがあるからだそうです。
このように「精神」と「性別不合」の関連性の見解は様々ですが、性同一性障害とこころの病気を持つ「ダブルマイノリティ」や「トリプルマイノリティ」の当事者は多くいます。
また、反対に性同一性障害がきっかけで「社会生活で困難な状況になり、うつ病になった」というケースは少なくありません。仕事先でハラスメントにあったり、周囲の理解が得られないからという理由が考えられます。
ダブルマイノリティの1人として
実は、わたしもそんな「ダブルマイノリティ」を抱える1人です。そういった背景もあるため、そのうち自分の性別について悩むことなく、それぞれの症状をより楽に生きていけるように、お医者様と二人三脚で治していくことが大切です。
例えば、「発達障害」にもタイプが色々あります。これらは、生き方の癖のようなものです。投薬治療と合わせて、生活のスタイルを訓練で直していく必要があります。
ちゃんと朝おきて夜寝ること、3食バランスよく食べること、ウォーキングやヨガといった適度な運動をすること、薬を忘れないで飲むこと、生活の基本をしっかりすることがもっとも大切だと思ってます。