小西真冬さんに聞くタイのSRS事情

NAO
2018-05-11(Fri) 12:00
乙女塾

漫画家の小西真冬さん（以下、真冬さん）は、実は西原さつきとSRSについてある共通点がある。それは“産地”が同じということだ。日本でもSRSに関する造詣が１，２に深いと思われる真冬さんに話を聞いた。

写真提供：小西真冬さん　スポーンクリニックを前にして

ーーこんにちは。真冬さんはどこの病院で手術したのでしょうか？
2015年1月にスポーンクリニックで受けました。

ーースポーンクリニックを選んだのはなぜなのでしょうか？
SRSでは大まかに大別すると4種類の方法があります。

陰茎反転法
陰嚢反転法
S字結腸法
腹膜法

です。

腹膜法はまだ現実的でないので省きますが、陰嚢反転法でやるためにスポーンクリニックさんを選びました。

例えば、タイで代表的な病院の１つであるヤンヒー病院は値段のリーズナブルさが売りです。現地の人はそれでも高くて町医者みたいなところでSRSすることが多いみたいなんですが…。

日本からヤンヒーへはFtMの方が多く訪れています。MtFの場合ですと陰茎反転法が多いです。ところが、私ははっきり言えばサイズが足りなかった。そこで、陰嚢反転法をベースにしているスポーンクリニックにしました。モノが小さいけれどS字結腸は嫌だという人には陰嚢反転法がオススメです。

ちなみに、陰茎反転法でもサイズが足りない場合、オプションとして皮膚移植法を加えることができます。会陰～お尻あたりの皮膚を取り1-2cmほど膣の入り口付近に移植して深さを確保するのに使うんです。

（編集部注：タイでもう１つ有名なガモンクリニックも陰茎反転法、陰嚢反転法、S字結腸法が選べる）

ーー西原さつきもスポーンでお世話になったと聞いています。

スポーンでは陰嚢反転法ではあるのですが、何よりも「スポーンテクニック」と呼ばれるSRSの特別な技法を用いています。普通なら使わない神経も残し、見た目が良く深さもあり感度のある女性器ができるといわれています。通常、陰嚢反転法では膣内をパッチワーク上に組み上げるのですが、少しやり方を変えているそうです。

ーー見た目、深さ、感度…SRSの三冠王ですね（笑）。

はい。ただ、１つだけ注意しないといけない点があります。それはダウンタイム、つまり術後日常に戻れるまでの時間がとても長い（編集部注：半年以上ともいわれている）ということです。

最初のうちはダイレーションだけで１日２時間、それを３回もしなければなりません。しかも、ダイナミック・ダイレーションと呼ばれるやり方でこれが痛い。

日常生活ができない間は、痛みももちろんですがお金も何とかいないといけないので大きな負担になります。

ーー乙女塾ではこれからSRSを控えている人が多く、例えば、「VIOの脱毛をSRS前にはした方がいいの？」という意見もありました。

私も気になってスポーン先生に聞いた事がありますが、「しないで」という回答でした。皮膚が固くなるという先生もいるみたいです。どちらにせよ手術で毛穴は取り除くので、膣内から毛が生えてきた！なんてことにはなりません。

ーー実は、私もガモン先生にきいたことがあります。そしたら、「どっちでもいい」と言われました（笑）。

あとは、私は見た目にこだわっていて実はSRS後も何度もスポーンクリニックに出向いて修正手術をしたり取材をしたりしています。

そのあたりは漫画でも少し書いているので是非ご覧ください。