SRSを「準備」する~ 健康診断編

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    乙女塾

前回報告したとおり、SRSの決断をしたのですが、空きが急遽あいたことから手術が7月31日と一か月少しで準備をすることになりました。

今回は中編です。

着々と準備を進めていたのですが、想定外の危機が発生し、精神的に追い詰められることになってしまいました。今回はその報告です。

手術前の検査

全身麻酔の手術をするわけですから、事前のメディカルチェックは厳しいものとなります。持病はないから大丈夫だろうという訳にはいかないのです。

ガモン病院での初日はすべて検査です。血液検査、心電図、内科の診察、精神科の診察、術式を確定させるための診察などメニューはたっぷりです。

私の場合、高齢でもあるので、追加の検査メニューもありました。その検査に通ることが手術をする条件です。その直前のチェックで問題が出て、手術を差し止められたという例があるのです。実際、乙女塾生の中にも手術が出来ず、失意のうちに帰国したという方がいるのです。それを考えると不安でたまらなくなります。

手術をすることの不安は大きいのですが、手術できない不安はさらに大きいのです。もしそういう状態になったときの衝撃はどうなのか、治療をして再挑戦する気力が沸くだろうかと考えると絶望的になります。

職場の定期検診

 6月26日の午前10時頃、養護教諭から5月にやった定期健康診断の結果を渡されました。何やら封筒が厚い。私は眼の手術をしている関係で眼底検査が必ず「要精検」になります。ですから、「招待状付き」にはなれています。それにしても封筒がやけに厚い。

「要精検」が3項目もあったのです。

心臓が止まったかと思いました。心電図と肺のレントゲンで「要精検」。精密検査で所見が出れば、タイに行くことすら出来なくなります。

タイで直前に差し止められたというのは、心臓に問題がある場合が多いようです。ですから、心電図の要精検はインパクトが大きい。肺のレントゲンも、肺結核の疑いだと精密検査で「異常なし」になることが多いのだけれど、「非結核性」と書いてあり不気味です。

即刻、掛かりつけのクリニックへ行こうと思いました。しかし、ちょっと待て。掛かりつけのドクターは消化器が専門だ。循環器内科にいかなきゃダメだ。慌ててネットで検索し、自宅近くの循環器クリニックを受診しました。

まず肺のレントゲンを取り直し、所見なし。一段落。そして通常の心電図をとり、心臓のエコー(超音波)検査も受けた。そのあとの診察で、「心配有りません」とドクターに言いわれ、胸をなで下ろす。でも、それだけでは終わらなかった。

検査のオプション

「心配なし」には続きがあって、「念のため、来週、ホルター心電図をやりましょう」とのことです。

ホルター心電図とは、小型の機械を装着して24時間心電図をとり続けるというものです。

7月3日から4日にかけて検査することになりました。結果がでるのは7月11日。成田を出発するのは28日、ほんとギリギリです。

このようにして、恐怖の2週間が始まったのです。朝から晩まで、仕事をしていても、食事や入浴をしていても、くつろいでいても、不安でなりません。まさに地獄の体験でした。

検査データ

そして7月11日。「ホルター心電図も異常なし」とドクターのお言葉。全身麻酔の手術をしても問題ないとのことです。ところが、問題が解決したと言えば言えるのだけれど、新たな問題があることに気がついたのです。この「異常なし」をどのようにガモン病院に伝えるかということです。

ドクターに事情を話すと、「英文の診断書を書くことは可能だが、あくまでも今日現在の証明に過ぎない」とのお答え。診断書をどう評価するかは、向こうのドクターの考えによるということなのです。そこで提案されたのが、検査データそのものを持って行くという方法です。向こうのドクターにとってわかりやすいだろうということです。

それで、エコーの画像データをDVDに焼き、ホルター心電図のデータを紙に出力してもらいガモン病院に持って行くことになりました。26頁と紙の枚数が多く、なんとも大仰な感じになってしまいました。一応は「一件落着」なのですが、結局は現地での判断と言うことなので安心できません。

健康診断ではやらないような精密検査をしてOKなのですが、現地ではまた別の検査が待っているのです。これが大変にやっかいで不安の種なのです。

負荷心電図の恐怖

ガモン病院では、それなりの年齢になると「高齢料金」というものが発生します。日本円で数万円と、さして高くはありません。追加の検査費用のように思われます。その追加検査が負荷心電図なのです。負荷心電図は運動をしながら検査をするもので、具体的にはランニングマシン(トレッドミル)で走りながら計測します。走る速さが厳しいので、相当につらい検査です。

この負荷心電図で深刻な状況に追い込まれた乙女塾生がいるのです。通常の検査はすべてパスしたものの、これを走り終えたところで「アウト!」と宣告され、日本に返されました。こうなると、旅費やアテンド料はすべて無意味なものになり経済的損失は甚大です。

より厳しいのはメンタルです。茫然自失で何も考えられなくなることは想像に難くない。そして、トランスの着地点を考え直す必要が出てきます。ただ、その方は諦めなかった。2年間心臓の治療をして再チャレンジ。念願を果たしているのです。

もし、自分がそういう状況になったらどうなるのか。諦めずに頑張れるのか。不安がますます大きくなっていったのです。あとから聞いた話ですが、直前の検査で手術を差し止められることは頻繁に起こることではないそうです。とは言うものの、レアケースでもないそうで、誰でも事前の心構えは必要だとのことです。

付け足しになりますが、喫煙は絶対にNGです。事前の検査でわかってしまうので、相当に前から禁煙しておく必要があります。私は非喫煙者ですので、この点は心配ありませんでした…。

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