女性化を目指した初期にはいろいろな初めてを経験しますよね。
わたくしも色々試行錯誤をしながらようやく自由に外出できるようになりました。
その過程で最も印象に残っている「はじめて」を紹介しますね。
今回紹介するのは「女性用のパンプスを履いてはじめて外出した経験」です。
わたくしとパンプスとの出会い
女性を目指すときに、少しヒールのある美しいパンプスを履いて「コツコツ」と鳴らしながら颯爽と歩く姿に憧れますよね。
わたしはまだメイク道具も洋服もほとんどない状態ながら、早い段階でパンプスを買いました。
足のサイズが26.5cmなので店頭で見つけることはほとんどできません。(もちろん初心者だから、店頭に買いに行くことは気持ち的に不可能でしたが)
当時はネットショップでも大きなサイズの婦人靴を販売しているサイトをなかなか見つけることができなかったので、26.5cmで3cmのヒールのついたパンプスを見つけた時は、デザインはあまり気に入ってなかったけど、速攻でポチリました。
宅配便で自宅に届いたのは夜だったのですが、我慢できずにその日の夜中に外出を決行しました。上着とパンツはメンズで、婦人用の帽子とマスクで顔を隠しノーメイクで自宅のドアを開けました。
50mで立ち往生
自宅から半径50mの円を描くように一周する計画を立て、暗くて人通りの少ない道を選んで歩き始めました。
ところが、50mも進むと靴が脱げて脱げて前に一歩も進めなくなりました。
僅かですがヒールがあって足がパンプスの前の方にだんだんずれて行って、ストラップの無いタイプなので、かかとから脱げてしまうのです。
女性はストラップの無いパンプスでもみんな問題なく歩いているのに…。
「なんでだろう???」
理由もわからないまま立ち往生してしまいました。
家から50mぐらいしか離れていないのに、家に帰れない!!!
冬の夜道に素足で道路を歩けば、たとえ50mでも血だらけになるのではないかと思われます。
進退窮まりましたが、かなりの時間をかけてなんとか自宅にたどり着きました。
ここで得られた教訓は「初めてパンプスを選ぶときはストラップのついたものにすべし」ということです。
いまでは、5cmぐらいのヒールなら、足の指をうまく調節しながら脱げずに歩くことができるようになりました。でも9cmのヒールは300mぐらいが限界です。
この秋には7cmのヒールのパンプスを買って練習しようかと思っています。