なんで街のメイクサロンで「なんか違う」ってなるの?

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メイクレッスンのお客さんで乙女塾に来る前に色んなサロンに行ってみたんだけど何か違ったんだよね…という声を聞きます。

決してそれらのサロンが悪いとかそういう話でもなく、自分が求めている「テイスト」との相性の問題なんだと思います。

女装サロンでの違和感

よく、デビュー戦として女装サロンからスタートする人がいます。私もそうしたサロンでヘルプをした経験がありますが、ここで目指すのは多くが「可愛い」「綺麗」といった“盛る”文化です。

ナチュラルメイク志向の方には「つけまつげはちょっと…」とか「ファンデーションを濃く塗らなくても何とかならないのか」「綺麗な写真を撮りたいわけではない」といった声を聞いてきました。

ナチュラルメイクはメイクが薄いこと、手数が少ないことではないのですが、どうしても違和感を覚える人がいるようです。

何故、女装サロンでは違和感を覚えるのか?

これはエビデンスレベルは低い体感での話ですが、男性の肌にファンデーションを塗る場合ファンデーションを「吸う」ようなイメージで、塗ってもあまり変わらない層がいます。

丁寧なスキンケアや女性ホルモンの継続的な使用によってこれらは変わりますが、そのためにある程度メイクを濃く塗らないと変化が感じられません。

そのために女装サロンではメイクはある程度濃く塗ることは最低限となります。

また、サロンでは多くが写真撮影をセットにしております。写真撮影をするとメイクは光で飛んでしまいます。つまり、普段より3倍ぐらい濃くないと写真撮影で可愛く写りません。よって、さらにメイクは濃くなっていきます。

現実で盛れるメイクと写真で綺麗に見えるメイクは全然違うんです。

普通のメイクサロン、メイクレッスンでの違和感

反対に街で行われている普通のメイクやメイクレッスンに行った方は反対の感想を持ってくることがあります。

「その通り塗ったが何も変わらなかった」「そのままの自分にちょっと色が付いただけ」「安い化粧品でいいというけど安い化粧品は変わらないのでは?」といった感想です。

こちらはメイクをすれば「とても変化が得られる」「メイクは魔法である」「ナチュラルメイクが希望だったが…」になれるはずといった幻想を打ち砕かれてやってきます。

何故、普通のメイクサロン、メイクレッスンでは違和感を覚えるのか?

女性がすべてメイクがうまいわけではありません。なので街のメイクレッスンが上級者メイクではありません。

なので、メイクレッスンの場合、特にメイクを苦手とする人をターゲットにしている場合「手数」を少なくして「簡単に」こなしてもらうことが大事です。この手数を少なくする、ということは「変化度が減る」ということでもあります。

また、普通のヘアメイクではメイク時間が決められています。日本では多くがメイクは30分以内に仕上げることが条件になっています。私もそうしたメイクの場合は、「通り一辺倒」のメイクをします。つまり、元の顔立ちに合わせてその通りメイクをするということです。

これではコンプレックスは消せませんし、髪やまつげも植えられません(笑)。お互いのこだわりや希望が通るにはそれなりの時間とカウンセリングが必要になります。

私がメイクレッスンで大事にしていること

メイクで大事なことは自分が「盛る」「変化」に重きを置くのか、「ナチュラル感」「パス」に重きを重くのかで変わってきます。また、なりたいタイプによってもメイクは変わってきます。例えばスチュワーデスとキャバ嬢と一般的な大学生では求められるメイクは全く違うのはなんとなくわかると思います。

しかも、多くの人は自信がなくてあまり鏡を見てきていません。なので、自分の悪いところは言えてもよいところは言えません。そして、希望するタイプ(かわいいのか、かっこいいのか、きれいなのかとか)がわかりません。

レッスンでは1人1人なりたい自分を見つけて貰うことを大事にしています。私がメイクレッスンで大切にしているのはいろんなメイクをやってもらうこと、次にうまくなってきた方にはどういうメイクをするのか考えてもらうことです。

そうしたことがまだ見ぬ自分の魅力を開拓できるんじゃないかと思っています。

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