乙女塾フェスにご来場いただいた皆様ありがとうございました。
このイベントは、これまで関わってきたイベントの中でも最も難産で、改めて1からモノを作ることの難しさを感じました。本当に来てくださりありがとうございました。
イベントを開催する際の想いは「綺麗な言葉」で乙女塾の公式ホームページに記載があります。
これを書いているのは5月4日の夜です。そういう公式声明ではなく、終わった後の殴り書きといいますか初期衝動といいますか、思いを忘れないうちに書き留めておこうと深夜にパソコンに向かっています。
乙女塾って1枚岩ではない
こう書くと、さつきさんとコミュニケーション取れてないの?とかと言われそうですが、そうではなくて。乙女塾のイベントってコロナ以降は小規模で年齢とか志向で分けてしまっているんですね。
私がやっている美容医療の交流会であれば、やっぱり美容に興味があったり、FFSを受けていたり。でも、その交流会と他の交流会とでは層が全然違うんです。もちろん各レッスンごとでもそうです。
みんな自分というものの答えを探している
私個人のXで記事機能ができた時に一番最初に書いた記事を要約すると「トランスジェンダーやニューハーフ、女装、AG、男性嫌悪…といった要素をみんなが持っていてそれのバランスなんですよ」という話でした。
おかげ様でバズったのですが、自分は「男性嫌悪が強い」とか、自分は「女王」だとか、自分自身の志向性をより強化する方向性に行ってしまったのが皮肉としてあって…。
“界隈”の中で(すごく乱暴にいうと)トランスジェンダーVSニューハーフVS女装>>>>AGみたいな図式があるような気がしていて。その近しいところで戦っていてどうするの?という思いもあって記事を書いたのに、結局分断に向かっている。そして、乙女塾のイベントでも結局、世代間やらジャンルやらで近しい者同士で集うようにできている。
なので、年1回ぐらいはそうした垣根を超えてイベントができないかなという思いは、開催の想いとは“別に”ずっと心のどこかにありました。
スキル≠勇気
おー、えぇ話やないかと思ったあなた。すみません、もう2つ伝えたい話があります。
老人は話が長いんですよ(笑)。
もう1つが、生徒さんにとって「殻をやぶるきっかけ」になってほしいということです。乙女塾に来る生徒さんはいろんなタイプがいて、半年とか1年でさっさと性別移行を終えちゃう特急型もいれば、1年ずつすこしずつすこしずつ自分と折り合いをつけながらという人もいますし、趣味で女装やコスプレをする人たちもいます。
何にせよ、女性の恰好をして“外出”することが壁なのは変わらないです。
私は、よくドラゴンクエストに例えるのですが、スキルがあがれば(性別移行が進めば)RPGでいう“鍵”を手に入れた状態になると思っていて。今まで開放できなかったエリアに人生でいけるようになる、と。女性の洋服売り場だったり、ドラッグストアで化粧品買ったりね。
アリアハンから出て冒険するかは自分次第
ところが、仮に“鍵”があっても、アリアハンから抜け出して冒険するかは自分次第なんですよ。
それで勇気がでなくて、ずっとスライムと戦っているみたいな生徒さんも少なくないんですね。だから、自分たちでそっと背中を押そうと。
イベントで発表してみたら、「なんだこんなことだったのか」とか、イベントに来てみたら「今まで外出しなかったけど大したことないな」みたいな。
昔はその役割が新宿二丁目のバーだったり、プロパガンダだったりしたのでしょうけど、夜じゃなくて昼間にその場を作ろうって思っていました。
なので、最初は発表の場、ドリームオンステージみたいなサブタイトルがついたイベントだったのですが、伝わりにくくて今の名前になりました…。
公募してくれた方本当にありがとうございました。(抽選に落ちた方々ごめんなさい。来年リベンジしてくださるとうれしいです)
トランスジェンダーがただただ楽しめるイベントに
元々、こうしたトランスジェンダー向けのイベントを開催しようというのはずっとあったんですね。私たちはゲストとして呼ばれたり、1メンバーとして多くのイベントに関わってきました。
私が過去に関わってきたイベントは、プロパガンダのように夜のクラブでのイベントだったり、トランスマーチのようにLGBTQ+の権利保護や政治的メッセージが主のものだったりで、それらはすごい意義があるし、あるいは、良い思い出だけど、乙女塾で何をするか?と考えた時に同じ方向性ではない気がして。
単純に、政治とか抜きにして、性別移行がまだな人も、もう終わっている人も、何ならもっと広く女装する人も…みんなが単純に主役になれて、あるいは楽しめる、交流できるイベントを作ろうと。
だから、ここだけの話。乙女塾のメンバーは個別に、ビューティーの分野でイベントできないか挑戦してみたり、芸能のイベントにできないかしてみたりしたのですが、やっぱりうまくいかなくて。
「乙女塾フェス」として、エンタメですよ、役に立ちますよ、楽しいですよ、綺麗になれますよ、という総合的なものになりました。
ありがたいのがその流れで二次会を開いてくださっている面々がいて。それはジャンルがごった煮なんですよ。有名人もニューハーフもトランスジェンダーも一緒に吞んでいて、なんだか一緒にイベントで仲良くなって、たぶん私たちを話題にしている(笑)その動きがとてもうれしいです。
出てくれた人みんなにありがとう
何もない中で、どれだけ人が来てくれるかわからない中で、参加してくださったブースの面々には感謝しかないです。あまりに難産すぎて、声をかけるのを躊躇していたので、声をかけられなかった友達の方本当すみません。来年は声をかけます。
勿論今年の反省点はたくさんあります。出来たことより出来なかったことの方が多いです。
ただ、やりたい方向は見せられたと思います。ドラゴンクエストだって1、2、3ときてさらに大ブレイクしたいみたいに、乙女塾フェスが、そして伝説へ…になれるように少しずつ進化していきます。
とりあえず、来年は仲岡しゅんさん率いる女傑塾VSラミー教VS性別破壊党VS乙女塾をやりたいです(笑)。これは個人的願望ですね。
