「タイSRSガイドセンター」に話を聞いてみた

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海外の渡航制限がなくなったことで、再びタイでのSRS(性別適合手術)を考える人が増えているように思えます。

今回は2022年夏に行われたSRS交流会でゲスト参加をしていただいたアテンド会社を1つずつスポットをあてて紹介していきます。

前回は、「Aqua Beauty(アクアビューティ)」でした。

今回は「ルックスクリニック」の説明会も行った「タイSRSガイドセンター」を運営する横須賀さん・加地さんにインタビューしてみました。

ルックスクリニックの記事はこちらで読めますよ!

(2022/9/23 取材:ふみか、やこ、みなみ)

「タイSRSガイドセンター」を​始めたきっかけは

​タイSRSガイドセンターは 株式会社 ジェイ・ウェブ・クリエーション (J Web Creation, Co. Ltd) により運営されています。

この運営会社は 2004年に横須賀さんという一般男性によって創業されました。横須賀さんは当時、タイで会社勤めをしていたのですが、インターネット上でタイ王国の情報を発信している時に、「SRSについて詳しい情報を調べて欲しい」という依頼をしばしば受けていたそうです。

タイ王国在住の横須賀さんも当時は知らなかった、「タイでのSRS技術は進んでおり、日本にその情報を必要としている人々がいる。」という事実により医療コーディネートの会社として ジェイ・ウェブ・クリエーションを起業したとのことです。

「タイSRSガイドセンター」の特徴

タイSRSガイドセンターは、タイ在住の日本人が専門的な医療情報を日本に発信するという事に重きをおき、タイ国内での手術の際には、日本人スタッフによるサポートを提供する体制を取っているのが特徴です。


プイさん

2006年にガモン病院よりアテンドスタッフとしてプイさんを紹介され、2014年に加地さんがFSSと声の女性化手術でジェイ・ウェブ・クリエーションのアテンドによりタイで、顔と声の女性化手術を受けました。

その時の対応に感銘し、帰国後タイでサポートをしたいと決意をしてタイに渡航し、ジェイ・ウェブ・クリエーションに加わりました。

2017年に加地さんがスタッフとして加わったことで、医療機関とのやり取り・アテンドなど、日本人の当事者が同様の悩みを抱える方のサポートを提供できるようになったそうです。


加地茜さん

とりわけFtM向けのアテンドですとバンコクのナイトライフ、​手術後の観光といったエンターテイメント要素を売りにするアテンドも多いのですが、アテンド本来の役割として「医学的な知見を探求し、術前と術後のケア」に重きを置いて、サポートを行っているのが大きな特徴とのことです。

病院を選ぶ際のアドバイス、ガモン病院とタイSRSガイドセンターの関係について

​「タイSRSガイドセンター」では、MTFのSRSについては、以下の5病院のアテンドを行っています。

・ヤンヒー病院
・ガモン病院
・ミラダ病院
・スポーンクリニック
・ルックスクリニック
を紹介しています。

病院とクリニックの違いは「手術をする事ができるかどうか」だそうです。

つまり、スポーンクリニックではクリニック内では手術をする事ができないので、近隣の病院の設備を借りて手術を行います。

ガモン病院とミラダ病院は個人病院なので、手術の際に他の専門性を求められます。ヤンヒー病院は大きな総合病院になります。

多くの医療機関はクリニックであり、一昔前はクリニックの先生が病院の設備やスタッフさんの協力をえてSRS手術を行うケースがほとんどでした。

ガモン病院はまだクリニックだった2006年に、横須賀さんが評判を聞きつけ話を聞きに行ったところからつながりが始まったそうです。

日本ではガモン先生の名前がほとんど知られていなかった段階ではありましたが、ジェイ・ウェブ・クリエーションが日本でのガモン先生による説明会を企画したことから日本でも知名度が一躍高まったそうです。

​プイさんもガモンクリニックにより、日本語ができるタイ人アテンド候補として紹介されたということです。

​タイSRSガイドセンターとガモン病院の関係は深いものであるけど、かといってガモン病院で手術を受けたい場合にタイSRSガイドセンターを使うと扱いが良くなる、という事はありません。「タイで手術を考えている1人1人の状況をよくヒアリングした上でその人にとって一番良い選択を提案できるかという事を常に考えています」と加地さんは答えてくれました。

それでは、私たちはどうアテンド業者を選び、どう付き合っていけばいいのでしょうか?後編に続きます。

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