「かわいい」「綺麗」「女性に見える」メイクの違い

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メイクレッスンで最初に尋ねるものの1つに「かわいい、綺麗、女性に見える。この中からどれを一番優先しますか?」という質問があります。

同じトランスジェンダー、同じ女装、同じ男の娘にメイクするのに何故このような質問をするのでしょうか?その理由は、それぞれに違いがあるからです。

かわいい

可愛い場合に重視する項目は後述の優しさ、柔らかさを重視しつつ、「二重」「涙袋」「まつげ」「カラコン」「髪型」を筆頭にいかに“盛る”かです。

盛りということはプラスのメイクです。

女性の「可愛い」というのは時代ごとにある程度テンプレ回答が決まっていて、目ならば10年前は「幅広二重」、最近は「幅狭二重」というように流行りの顔というのがあります。それに以下に近づけるかというメイクです。

ジャニーズやホストなどの美形な男子がメイクしても可愛くはなります。しかし、「可愛い」けれど街中にいたらバレるかなというのが正直な感想です。

キレイ

キレイということは美しいを目指すという解釈です。可愛いと違うのは美人には大人っぽい部分があることです。

例えば鼻筋が通っていて、鼻が高いとかです。

つまり、自分が男性的な顔と感じている場合に、コンプレックスだった場所がむしろ武器になるかもしれません。ある程度の強さ、大人っぽさを出すために、時には自分自身を活かしてメイクをすることになります。

女性に見える

「街中にいるその辺りの女性」というリクエストを多くいただきます。メイクでは、実際にはその人がなりやすい(一番近い)女性像を目指すといった解釈になります。

女性に見えるということは、極端に言えば女子学生に見えてもお婆さんに見えても女性なわけです。可愛いやキレイとは別のベクトルだとなんとなくわかるでしょうか。

大事にしていることは2つです。1つは、自身のコンプレックスを打ち消すこと、男性ぽいと感じてしまう部分を補正すること。もう1つは男性社会で過ごすとできてしまう険しさや貫禄をとって若返る、やさしい柔らかい表情に変えることです。

何となくそれぞれの違いがわかったでしょうか?この続きは、メイクレッスンでお待ちしておりますね。

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