女性ホルモン注射 何故「打ちすぎ」は良くないのか?

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女性ホルモン治療で女性化に期待するあまり、多くのホルモンを摂取してしまう、注射の量を増やすといった話はトランスジェンダー女性の間ではよくある話です。

しかし、実際には多くのリスクが伴うため「打ちすぎ」は良くないとされています。

今回は、池袋真先生紹介の論文「The Use of Injectable Estradiol in Transgender and Gender Diverse Adults: A Scoping Review of Dose and Serum Estradiol Levels」によると

・プロギノンは多くても5mgまでがよい。5mgでも多い
・プロギノンデポーの高容量投与は血栓リスクの上昇や急激なホルモンバランスの変動により、気分の変動や体調不良になることが指摘されてる。
・毎週2~10mg、または2週間ごとに5~30mgを推奨する現在のガイドラインは高すぎるため、注射サイクルの大半で患者のレベルが生理学的レベルを超える可能性が高いことが示唆されている。

となり、現在の世界トランスジェンダー学会のホルモン療法のガイドラインにある女性ホルモンの量は高いのではないか?と臨床医から指摘があるようです。

トランスジェンダー女性の一部は、そのガイドラインの値すら少ないのではないか?女性化が進んでいないのではないかと焦ってしまうことが良くあります。ただ、女性化は1日にしてならず、数年をかけてじっくりと進むものです。決して、急がずにご自身のペースで進めていきましょう。

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