「生え際」を女性らしくアートメイクする

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今回、この記事を書くきっかけとなったのは、現在は複数のクリニックでアートメイクをおこなっているトップアートメイクアーテイスト八重樫優臣さんと出会ったことです。

生え際のアートメイクについて相談し、たくさんの質問や疑問点を投げかけてみたのです。今回は八重樫さんに監修をしていただき、私が知りえた情報を皆様にも共有しますね。

アートメイクとは?

そもそもアートメイクとは知らない方のために説明をしますね。

アートメイクとは針やブレードを用いて、皮膚にインクを入れていく医療行為です。眉毛や唇、アイラインなどにメイクをした時のような色をいれます。

タトゥー(刺青)に似たイメージを持つ方もいらっしゃいますが、タトゥー(刺青)よりも皮膚の浅い層に色素をいれるため、代謝と共に薄くなっていきます。持続期間に個人差がございますが、半年から2年ほどかけて徐々に薄くなります。

そうしたらもう一度施術を受けるという形になります。

生え際のアートメイク実例

アートメイクというと眉毛やリップが一般的ですが、そのほかの部位も行うことができます。中には髭を描くとかそのような人もいるようです。

では、実際にどんな感じなのか八重樫さんのInstagramから紹介します。

 

 
 
 
 
 
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薄毛の救世主/ヘアアートメイクの匠/八重樫(@yaegashi_artmake)がシェアした投稿

すごい!まるで生え際に産毛が生えているように見えますね?

この産毛がポイントです。女性ホルモンで産毛が生えてくることはあるのですが、トランス女性はこの産毛の数が少なかったり、なかったりして女性らしい生え際にならないことがあります。

 
 
 
 
 
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もう1つは生え際の形です。M字のような生え際の場合、女性よりもMの部分の剃りこみが深くそれが男性と女性の違いの1つになっています。

詳しくはこちらをご覧ください。

生え際のアートメイク Q&A

それでは、八重樫さんに生え際のアートメイクについて詳しく質問してみました。

Q.植毛手術をしていてもアートメイクは受けられますか?
A.受けることができますが、術後、最低半年間の間隔を開けて頂き、皮膚に赤みが引いていれば施術可能です。

Q.生え際のアートメイクは知り合いの植毛の先生が「とても難しい」とおっしゃっていました。何が難しいのでしょうか?
A.知識や経験が不足している方が施術すると、簡単に滲んでしまうという点からだと思います。

滲みやすい理由としては、眉毛や唇、アイラインと比較してももちろん、頭皮は全身の皮膚の中で最もオイリーな部位だからです。適切な場所より、少しでも深く入れるとにじんでしまい、描いた線や点が拡散してしまいます。

Q.元々の髪色が黒色ではないのですが、そうした微妙な色合いは再現できるのでしょうか?
A.むしろ、私の場合は黒(ブラックのインク)でいれることはありません。黒(ブラックのインク)で施術を行うと、経年変化で青っぽくなってしまいやすい為です。(編集部注:青髭の原則と同じ?)。

実際にはダークブラウンやブラウンを調合して、その人に合った色を入れていきます。
インクの成分や色に関しても勉強を重ねていて、昨年に色彩検定1級を取得しました。

Q.私は天然パーマなのですが、くるくるした曲線は描けるのでしょうか?
生え際のアートメイクは直線を描いていくことで実際に産毛があるように見せることが可能です。天然パーマっぽいものは今までの経験上かなり難しいということがわかりました。S字状だと、カーブ部分に皮膚へのダメージが強くなってしまい滲みやすいため推奨しておりません。

余談ではありますが、世界的に見てもヘアラインの施術は日本、韓国、中国などアジア圏で流行した印象があります。黒髪でストレートヘアの人に適応があるように思います。

金髪の方、縮毛の方はあまり向いていない施術だと思います。

Q.何回施術をすればよいのでしょうか?
A.ヘアライン(生え際に一本一本毛並みを書いていくタイプの施術)は、一般的には2~3回をもって完成とします。スカルプ(SMPと呼ばれ、つむじや分け目、植毛した部位に極小ドットを描く施術)は4〜6回程度かかります。

2回目以降は同じ箇所を彫るのではなく、線と線(もしくは点と点)の隙間に入れられそうであれば追加していきます。1回目のアートメイクで薄くなっているところ、ムラになっているところもリタッチします。

Q.価格は一般的にいかほどになりますでしょうか?
A.アートメイクは施術者の腕に価格が左右されるため、多くのクリニックでランクによって価格差がついています。ベテランの技術者が高く、駆け出しの方は安いということですね。ヘアラインやスカルプはその中ではベテランしか行っていない難しい領域です。ですから、価格は全体的に高くヘアラインは2回で15-25万円程度、スカルプは範囲によりますが4回で20〜40万円程度くらいのところが多いようです。

Q.受けられない方はおりますか?
以下の方は施術をお受けいただけません。
・重度の金属アレルギーの方
 インクでアレルギーがないかお調べすることが可能です(別途検査代あり)
・感染症(HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒)のある方
・ケロイド体質の方
・妊娠中、妊娠している可能性がある方
(妊活中の方を含む)
・ステロイドや免疫抑制剤・抗がん剤、抗凝固剤を内服中の方
・糖尿病で血糖コントロールが不良の方
・高血圧で血圧コントロールが不良の方
・その他、全身疾患で特別な治療を受けている方
・施術部位にティントを施術予定日1週間以内に行った方
・2週間以内にレチーノール配合の化粧水・美容液・クリーム等(同等の剥離作用のあるスキンケアも含む)をご使用された方(アートメイク前後2週間はご使用をお控え頂いてます)
・その他、美容施術(レーザー、注入物系、ピーリング、ダーマペンなど)や
美容整形手術後で施術部位付近に浮腫み(腫れ)、赤み、傷口がある方は施術をお受けできない場合がございます。事前にお問い合わせいただけますと幸いです。

.術後に気を付けたほうが良いことはありますか?
A.
【アートメイク全部位 共通事項】
・施術後1週間は患部をなるべく触らないようにお願いします。
・飲酒は24時間後から可能です。
→代謝が良くなると色抜けします。
・日焼けは1ヶ月程度注意してください。
→色褪せや定着に影響が出ます
・プール、温泉、公衆浴場、サウナなどは2週間後からお願いします。
→感染予防です
・シャワーは当日から浴びていただいて構いません。
・入浴は翌日から入っていただいて構いませんが、
 発汗を伴う入浴は1週間後からお願いします。
→汗をかくと落ちます
・メイク、クレンジング、スキンケアは施術部位以外は当日からしていただいて構いません。施術部位は1週間後からお願いします。
・発汗を伴う運動は1週間後からになります。
→汗をかく、代謝上がると落ちます

【ヘアライン・スカルプ施術後の注意点】
・施術部位の洗髪は、施術日当日〜3日目まではお控え下さい。
施術部位以外は当日から洗っていただいて構いません。
4日目からは洗髪可能ですが、洗髪料を使わずに、ぬるま湯のみで優しくすすいで下さい。施術当日にシャンプーをしてからご来院される方が多いです。
・ドライヤーは使用可能ですが、施術後1週間は施術患部に直風があたらないようにご注意ください。(色素定着に影響がでるため)
・ヘアカットは施術後1週間から、パーマやヘアカラーは施術後1ヶ月後から可能です。
 施術前に済ませる場合は1週間前までにお願いします。

 

気になる方は八重樫さんも協力しているレビナスアートメイクへご相談ください。

レビナスアートメイク公式Instagram:https://www.instagram.com/revinus_artmake/

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