「声を鍛えたいなら、耳を鍛えろ」
私が声優学校へ通っている際に先生から教えてもらった考え方です。
いい声を出すには、いい耳を持っていなければいけない。とにかく色んな人の声や、歌や、セリフをたくさん聞いて、まずはそれらを再現できるように何度も練習を繰り返しました。
その上で、自分の声を録音してみて、それを実際に聞いてみるという作業はとても大切な練習法の1つです。最初は録音された自分の声を聞くことに抵抗感を覚える方も多いかと思われます。私も当初は嫌でした。
ですが、何度も繰り返していくうちに慣れていきます。初めのうちはイメージ通りの声が出せなくて落ち込むのですが……それも繰り返していくうちに徐々にズレが小さくなっていきました。
よく「録音した声が違って聞こえる」というお悩みを聞くのですが、それについても考え方がいくつかあります。いわゆる「マイク乗りのいい声」が出せるかがポイントです。
「空間に乗せる声」と「マイクに乗せる声」は種類が違っていて、私自身も発声の感覚を変えています。それに加えて機材の環境も大きく影響するので(スマートフォンだとあまりきれいに録れないことも)、1回でめげずに色々と試してもらえると良い気がします。
ボイスレッスン中も、希望される方にはその場で声を収録して、客観的に確認することもオススメしています。(“希望者のみ”なので苦手な方には勧めません。笑)
こういったコンデンサーマイクを使うと、自分の声の返しがリアルタイムで確認できる(直接聞ける)ので、最初の練習にはちょうど良いです。
たくさん聞いて、たくさん練習してみて下さい!