性同一性障害の治療において一番最後の工程がSRS(性別適合手術)です。ところが、日本では実施している病院が多くないことなどからタイへ渡航し手術を行う人は非常に多いです。
5月の交流会では小西真冬さんをお招きしてタイのSRS事情についてトークセッションや生徒との交流をしていただきました。ただ、言葉だけでは通じない点があるでしょう。
そんな中、昨年乙女塾を受講して下さった海外在住の生徒さんが実際にタイの有名な病院へ視察へ行ってレポートを送ってきてくださいましたので紹介します。
ヤンヒー
MtFのSRSで使う方はあまり多くありませんが、FtMの方は非常に多く使っている病院です。MtFのSRSでは陰茎反転法がメインとなります。「ローラースケートで院内を走っている看護師がいたり、奇麗な人ばかりだったり、大きな病院でビックリしました。写真の人は、日本語サポートの人で、話しやすかったです」とのこと。他の病院よりも反転法がメインということでリーズナブルな価格であることから病院が他より小さいのでは?と考える人もいると思いますが、ヤンヒーは大きいです。
ガモン
日本でも今一番SRSを受けに行く人が多いのがガモンです。アテンド会社との縁でガモン先生が時折日本へ来て説明会や事後診察をしてくれるなど手厚いサービスがあります。かつては陰茎反転法がメインでしたが、最近は陰嚢反転法、S字結腸法など手技手法の選択肢が多くスポーンテクニックに近いようなやり方も行ってくれるという情報もあります。ちなみに、カナダでは非常に厳しい条件とのことですが申請によって援助をもらえる場合があるとのことです。カナダうらましす。
ちなみにヤンヒー、ガモンで豊胸手術について聞いたら「感度は男の時と変わらないが、胸を大きくするにつれ感度は弱まる」とのこと。確かに神経の問題とかありますもんね。
スポーン
さつきさんもお世話になったスポーンさん。スポーン先生は今年3月に引退されましたが、スポーン先生、奥様にお会いできたとのことでしあ。それによると、「SRSするにあたり、最初に感度、見た目、深さの優先順位を聞かれるのも今も変わらず。スポーン先生のやり方は感度がよいというお話を直接スポーン先生よりお伺いしました。スポーン先生の奥さんとも逢えましたが、とても気さくな方でした。」とのこと。
代表のさつきの事もスタッフの方はたくさん覚えていて、「あのティファニーで賞を取った方よね、とても綺麗な人ですよね」とおっしゃっていましたとのことでした。
スポーンさんは引退後の今も非常に人気で先日の交流会でもありましたが、今予約しても2020年ぐらいになってしまう、というもどかしさがあります。ただ、お弟子さんの腕はまだ未知数でニュー・スポーンの評判はこれからといったところでしょうか。
最後にタイのティファニーショー、カリプソショー、カオサン通りを見てきましたので綺麗なトランスジェンダーの写真を撮影してきましたからお届けします、とのこと。
非常にレベルが高いですね。我々もこの美意識は見習って頑張っていきたいところです。