猿っぽい?可愛い?「立ち耳」が流行った理由

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可愛いとされる立ち耳ですが、日本では猿っぽいとコンプレックスにしている方も多く、過去には立ち耳を「矯正」する手術を受ける方さえいました。

今では、メイクや美容整形で立ち耳にすることが増えています。立ち耳の方が「可愛い」というのです。

何故、流行ったのでしょうか?それは「顔の横幅の長さを短縮できる」から。いかに分析を記載します

顔の横幅を気にする人は元々多い

中顔面短縮など面長を気にしたメイクや美容整形は一般的になりました。トランスジェンダー女性や女装される方の場合、縦の長さを気にする一方で横の長さを気にしている人は多くないかもしれません。しかし、顔には縦だけでなく横幅もあります。そして、横幅を気にする人たちもたくさんいます。特に目より外側の余白です。

黄金比では顔を縦に5分割して「1:1:1:1:1」が美しいとされるのですが、両外側が1.1や1.2になっているケースです。

韓国や中国の髪型の流行

かつてAKB48が流行った時に髪型はサイドに「触角」を作ることが圧倒的に多く、とりわけ厚めにとって顔の輪郭を覆い隠すことがありました。

ところが、韓国のヨシンモリや中国のワンホンがトレンドになると、輪郭(下側は特に)は出すものになりました。韓国や中国のヘアスタイルは(日本人より面長で横幅がないことが多いので)サイドに髪のボリュームを出す、輪郭を出す方が相対的にバランスよく見えるからです。

今でもサイドバングとして触角は残っていますが、長さや厚みに大きな変化があった印象です。

頼りのシェーディングも…。

髪で小顔が作りにくいとなると横幅を削る頼みの綱はシェーディングです。ところが、最近のシェーディングはナチュラルでごりごり削るようなものは少ない印象です。

つまり、大きな変化というほどにはいきません。あくまで自然な影を作るイメージです。(反面、ハイライトはギラギラとはっきりしています)

横幅を削るのに「耳」に目を付けるのはある意味当たり前の流れなのかもしれません。

本当に、立ち耳は小顔になるのか?

BIANCAの明石医師は耳を立たせることでミュラー・リヤー錯視(ミュラー・リエル錯視)を起こして顔の横幅を削りさらに中顔面も短縮するというようなことを言っていました。

論文や一般論でもそうしたものは見たことがありませんでしたが、確かに効果はありそうです。

画像をご覧ください。遠目では何とも言えませんが、拡大すると確かに立ち耳の画像の方が横幅が短く見えるような気がします。

ただ、ミュラーリヤー錯視の一般的な>-<と↔の比較ではなく、普通の耳が「ー」の状態、立ち耳が<>の部分、つまり「↔」の状態ではないかと感じました。

実際に立ち耳テープのモデルにあててみます。どちらの長さの方が短く感じたでしょうか?

いかがでしたでしょうか?

効果としては正直、物理的に髪を覆うのにはかなわないと思います。ただ、立ち耳は髪型の流行をとりつつも横幅を削る涙ぐましい努力なのかもしれません。

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