西原さつきが語る「悩める乙女たちへ贈る言葉」

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    乙女塾

2016年春に西原さつきが乙女塾を開始して5年の時が経ちました。一方で、9月30日まで緊急事態宣言が出るなど新型コロナウィルスの猛威はとまることがありません。トランスジェンダーの方の中には特に治療を進められない、予定が変わってしまったという方もいるでしょう。そんな昨今だからこそ、改めて話を聞きました。(聞き手:NAO)

――新型コロナウィルスもあってどうしても内側に向いているというかネガティブになってしまう人が多いと思います。

みんな外側(外見やファッション)と言う方に目が向きがちなんだけど「心の一番外側が外見」という言葉があるように内面が一番大事だと思っています。

声とかも身体の内側からでてくるものだから、身体が整ってないと何でもできないんだよね。気持ちで自分にブレーキをかけている子が多くてそれがもったいないなと。

ルックスも技術もいろんな素養もあるのに気持ちで負けちゃっている子が多くて、そういう子のあと一押しができるようになりたい。でも、私たちができることは「ここに扉がある」ということを教えてあることしかできなくて…。扉の先はその子しかいけないから私たちはとにかく「扉があるんだよ」ということを伝えることだと思っています。

――とはいっても諦めてしまう人は少なくありません。さつきさんはどう頑張ったんでしょうか?

私は自分は何かやるっていうときにこの姿しかなかったから、やれないと幸せになれないと思って気が付いたら余り悩みがなくなっていました。

乙女塾の先生的にいうと3年ぐらい経つと形になるなって見ていると思います。諦めそうになったり、上がり下がりも含めて3年ぐらい。

――さつきさんは悩みがなくなるまでにどのぐらいかかったんですか?

10年!

私は遅かった。私が10年かかったのは教えてもらう人もいなかったり方法もわからなかったから。

自分が経験したものから最適化して3年で伝えようと思ってやっています。それだけ私が遠回りしちゃったから…。

――くじけそうになったらどうすればよいんでしょう?

だいたい気持ちが下がっているときって深夜なんですよ。だから早く寝ることです。そのためには早く起きないといけなくて。

良い食事と良い睡眠、そして深く考えすぎないこと。健康的な生活習慣、それに限ります。適度な運動、十分な栄養、適度に日光を浴びる…それしかないです。

私も夜型だった時があるんだけど今は11時ぐらいには寝たい。それでも遅いんだけど。

あとはストレスをためないことですね。みんな悩みって過去か未来に付随していて、あの時やっちゃったなーとかこれから先どうしようとか考えるんじゃなくて、今、今しか考えない。

私は甘いものを食べてストレスを解消しています。ご飯を作ったり、お菓子を焼いたり。

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