昨年末、レザーソムリエBasicという資格をとらせていただきました。
メイクと同じぐらい好きでたくさん資格を持っている「ファッション」ですが、同時にオシャレをすると賛同だけでなく批判的な意見もがついて回ります。
「モデルが良ければ何でもよく見える」
「高い服を着ることに何の意味があるの?」
「ブランドってロゴ代でしょ?」
「〇〇だから私には××は無理」
「TPO的にこの色(柄)は難しい」
「年齢が××だからこの長さは…」
電車の中を見ると男女ともに地味で無難な恰好をしている人が多い印象です。
では私が何故おしゃれをするのかというと、「素材が悪い」からです。
オシャレは「弱者の兵法」
私は、年齢もいっていて、身長も低く、決してやせ型ではない。スタイルも悪い。
素材が悪いからこそ、良い服を着てオシャレの理論を勉強して勉強して、ようやく普通なんです。
モデルならばどんな洋服でもさらっと着こなせてしまいます。事実、アパレル(洋服屋)の多くは外国人の若いモデル、そうでなくとも日本の芸能人・モデルを起用しています。
若い頃は一般人でも戦えます。多くの人は今よりも痩せているし、しわやしみ、くすみなどもありません。
例えば、苦手なカラーでも80点が出せる、得意なら120点が出せます。でも、30歳頃になって多くの人はそうではなくなります。
苦手なカラーで50点になって気づくんです。これ似合ってなかった・・・。
自分にとってオシャレは「弱者の兵法」なんです。
事実、私がおしゃれに本格的に目覚めたのは20代後半。決して早くはありません。
年齢がある程度進んだからこそ何を着ていいかわからない。男性っぽい無骨なファッションは…そう思っていた自分にプレゼントされたマルタン・マルジェラ(現メゾン・マルジェラ)のカーディガンがきっかけでした。
トランスジェンダーこそオシャレに気を配ってほしい
トランスジェンダーにとって洋服選びは「入るか」「入らないか」一歩進んでも「体型を隠せるか」「変に目立たないか」に集約しがちです。
でも、一歩進むと洋服1つで「スタイルが良く女性らしい体つきに見せる」こともできます。
現在の日本ほど安くて良い洋服が手に入りやすく、オーバーサイズでレディースもメンズもとにかくサイズが大きい時代はありません。
ジェンダーや年齢、そしてファッションにかけられるお金の有無を除いて誰でもファッションが楽しめる時代がそこにあるんです。だからこそ、「入るかどうか」とか「体型を隠す」「無難」だけでなく、自分の魅力を出すファッションに少し気を配ってみませんか?