10月11日に新宿一丁目にてオープンしたLGBTプライドハウス東京レガシーへNAOとLIEの2人で行ってきました。
西原さつきもオープニングの招待を頂いたのですが、あいにく乙女塾のレッスンのため参加出来ず。2人が代わりに楽しんできましたので、その様子をレポートいたします。
プライドハウス東京って?
プライドハウスは、2010 年バンクーバー冬季オリンピック競技大会の際に、閉鎖的・保守的なスポーツ界に向けて、そして、スポーツを契機として多くの方々からの注目が集まるタイミングを活用して、地元 NPOが期間限定で立ち上げたホスピタリティ施設が「プライドハウス」のはじまりだそうです。
「プライドハウス東京」は、2019年に原宿での期間限定イベントとして当初は開催されました。今回のプライドハウス東京は常設かつオリンピックの公認です。これはプライドハウス始まって以来のことで実際にIOCのバッハ会長、東京都知事の小池百合子氏からもメッセージが届いたのはLGBTQ業界にとって大きな意義があるでしょう。
プライドハウス東京は公式サイトで自分たちのことをこう述べています。
セクターを超えた団体・個人・企業が連帯し、東京オリンピック・パラリンピックが開催されるタイミングを契機と捉え、LGBTQ などのセクシュアル・マイノリティに関する情報発信を行う、ホスピタリティ施設を設置し、多様性に関する様々なイベントやコンテンツの提供を目指すプロジェクトです。
どんなことをするの?
現在、目玉と言えるのはLGBTQに関する書籍がそろったアーカイブコーナーだと思います。三橋順子さん曰くLB、G、Tの3分野で各100冊ずつをまず選んだといい、Tの中にはトランスジェンダリズム、異性装も含んでいます(その後増えた模様)。
コーヒーなどを飲みながらカフェ気分で本をじっくり読むのもよし、自分だけの楽しみを見つけるのがよさそうです。
特に代表の松中権さんの話を聞いているとLGBTQ Youthへのアプローチを大切にしている雰囲気を感じたので、若い学生層で悩める人にとっては救世主的存在になるといいなぁと思います。
現在は金曜~月曜日の13時から19時まで営業をしているそうです。
■「プライドハウス東京レガシー」 施設概要
住所: 東京都新宿区新宿1-2-9 JF新宿御苑ビル 2階
開館時間: 13時〜19時
休館日: 毎週 火曜日、水曜日、木曜
*開館時間および、休館日は今後変更する場合がございます。
*10/12(月)は休館日
■プライドハウス公式ホームページ
夢を形にした後は…
今回のプライドハウスは大使館、NPOなど何十もの団体がかかわってできています。多くは草の根の活動をずっとやってきた団体です。そういう意味ではみんなの悲願が1つの形になったのかなと思います。
一方で課題もあります。これまでこうしたLGBTQに関する活動として表立ってきた人達はゲイの方が多く、会場ではMtFトランスジェンダーはあまり見当たりませんでした。MtFトランスジェンダーでは三橋順子先生や活動家の畑野とまとさんの世代につぐ活動家があまり多くないというのはMtF全体通しての問題かもしれません。
何より大切なことは続けていくことです。今回テレビ中継やオンライン会見のシステムなどは企業の支援の元で成り立っているようですが、継続して支援を受けるなり持続可能な体制作りが求められます。そういう意味で社会的意義を作っていかなけねばなりません。一方で、LGBTQの若者を取り込んでいくにはカジュアルさも求められると思います。
何でもそうですが夢って叶えた後が大変だと、私は思います。プライドハウスを常設するというのは間違いなくみんなの夢だったのだと感じました。手作りでペンキを塗ったり作っていく様子が映像で流されましたが、皆さん良い汗をかいていました。その結晶を継続していくことが今後の最も大きな目標となるでしょう。
我々も何か協力していきたいと思っているのですが、実は乙女塾 projectはLGBTQの集いや団体とあまり繋がりがありません…。(西原さつき個人ではなく、乙女塾という団体として)LGBTQの団体やイベントの皆様、なんでもご協力致します!見ていたら声かけてください(切実)宜しくお願い致します。