ずっと主宰をやっていたイベント
女装ニューハーフ プロパガンダが3月12日をもって最終回を迎えました。
私がこのイベントをやってきた理由を、皆さん覚えているでしょうか?
2年前の就任式の際に「好きな服を着て、好きなメイクで、堂々と歩ける社会に!」と、まるで政治家のような台詞を言った事が、つい先日のように懐かしいです。
10年程前の女装ニューハーフ業界というのは、アングラで、人に言えない趣味って感じで、もっとダークな世界観でした。
「男に生まれたくせに、女の服なんか着て気持ち悪い!」って言われてもおかしくないくらい、変人扱いされるような、そんな世界。
10年っていうと、ガラケー使ってるような世代かな。つい、最近。
つい最近まで、私はまだ世間から「気持ち悪い」って思われるような存在だった。
今でもそうじゃないとは言い切れないです。
でもここ数年で、随分と変わったよね?
メディアでは沢山、女装を見るようになってきたし、そういう手のお店も増えてきた。
街中でもだんだんと女装している人が増えてきて、本当によく見るようになったよ。
私は主宰をやる前からずっとプロパガンダのファンだったので、ここ数年のこの業界の一連の動きは本当に面白かったです。
大きな時代の「うねり」のようなものを感じました。
私にとってもプロパガンダは、性別を変えるきっかけにもなった、始まりの場所でした。
みんなそうなんです。
主宰をやってて思ったんですけれど、みんな最初の一歩目がプロパガンダなんです。
プロパでデビューして、友達を作って集まって、楽しくお酒を飲んで、可愛い子を見てライバル心を燃やしてみたり、沢山思い出を作って
そして、巣立っていくんです。
書籍アンダーグラウンドイベント東京での、創設者モカさんのインタビュー記事
「女装という文化がもっと広くなって、一般と女装文化の境界線が無くなればいい」といった旨が書かれています。
そして「そうなったら、プロパガンダは無くなってしまうかもしれませんが、それが本当に女装さんのためになる」とも書かれています。
私はこの記事を読んだ時に、主宰になることを決めました。
今、ブームとか言われているLGBTも同じです。
いつかこの業界も、もっと社会に認められる時代が来るでしょう。時間の問題だと思います。
この大きな時代の転機に、今私達が何をするべきなのか?
という事を考えた時に、イベントに頼るしか無かった10年前の時代とは、環境が大きく変わったのかな?ともここ最近は強く感じていました。本音です。
最後に行われたモカさんとのトークショー。
2人でステージに上がったのは、実は初めてでした。
こんな質問も。笑
最後は花束まで貰いました!!
イベントが終わってしまって、寂しいです。
同級生に会えなくなるような、そんな気分。
でも、後悔はありません。
就任式の際に話した
「皆が好きな服を着て、メイクをして堂々と歩ける社会に」
その場にいた人はみんな、ポカーンとした顔をしてました。「この子何言ってるの?」って。笑
就任式の記事
http://propaganda-party.com/news/9/category:3
少しずつ。でも、確実に変わってきている。
今が、時代の転機です。
今こそが、チャンスなんです。
色んな人から「さつきぽんは、今後どうするの?」ってよく聞かれます。
私は何も変わりません。
ただ前だけを見て、みんなが、次世代が、もっと住みやすい社会を作るため。
就任式の時から抱いているその信念の為に生きます。
プロパガンダから卒業していった同士を沢山知っています。
今では皆が、個々にお店を持ったり、テレビに出たり、イベントを開いたり、活躍していて
みんな成長しているんだなぁと、素直に嬉しい気持ちになれます
私も、もっと上に行きます。
行ける所まで。
それが次の世代に新しい何かを生み出すのであれば、私は進み続けます。
プロパガンダは終わりません。
今日からは、皆がそれぞれにプロパガンダをする時代です。
新しい時代のために、やっと立ち上がる時が来たんだなって
そう、思ってます。
今後も、まだ詳細は話せないんですけれど活動の展開が沢山あります。
徐々に小出しにしていくので、待っててね✌️
長くなりましたけれど、2年間本当にありがとうございました!!
プロパガンダに関わってくれた、スタッフ一同、DJ陣、最先端ガールズのメンバー
そして創設者のモカさんに敬意を表して
解散❗️❗️
お疲れ様でした。
またね!