友達と話していて気になることがありました。友達は「最近の髪型やメイクの流行にチャレンジしたいけれど、トランスジェンダーや女装する人、男っぽい顔の人がやるには難しくて怖くてチャレンジできないんだ」という話でした。
これは私もすごく感じていました。ここ数年ヘアメイクの流行がガラッと変わった気がします。特に中国・韓国のメイクが流行したこと、新型コロナウィルス感染拡大の影響でマスク生活でメイクできる範囲が狭いことがあげられます。
なぜ難しいの?どうにかする方法はないの?
今回はヘア、つまり髪型編です。
トランスジェンダー向けとされてきた髪型
トランスジェンダーや女装する人、男性的な骨格の女性などはあるセオリーがありました。
・前髪を厚くする
・触覚を作る
・前髪の幅は広めにとる
です。
1例ですがこんな感じです。人によってはさらに重く前髪ぱっつんと呼ばれる髪型も人気があります。
これらの髪型はそれぞれ
・眉骨のせり出しを隠す
・男性的な四角いフェイスラインを隠す
・面長を緩和する
という役割がありました。
ポイント1:センターのIライン
最近の髪型はセンターで左右に髪を分けることが多いです。その時にできる“アルファベットのIのような”分け目がくせものです。
縦にラインが入るということは顔も影響を受けます。縦方向のラインなので顔が長く面長に見えることになります。
特に男性的な骨格な場合、頭の上部の長さ(高さ)が女性よりも多いのでその点も注意です。特にサイズが合わないウィッグをかぶっている人は前からIのラインが見えてしまってさらに面長が協調されてしまうんですね。
とあるサロンがトランスジェンダーや女装をする人の写真を修正するときに直していたのが顔の下顔面の長さとこの上部の長さでした。あまり知られていないポイントですが重要なのです。
ポイント2:前髪の幅が狭い
もう1つが前髪の幅です。現在主流の前髪は幅が狭く黒目の内側と内側の間でとってそれを広げることが多いです。
もともとの基本は黒目の外側での幅くらいでした。前髪の幅が狭くなると顔の印象も変わります。ずばり、狭くなると面長に見える傾向があります。
顔が長い場合には下記の画像のように前髪の幅を広くすることがセオリーの1つでした。
こうした髪型はワイドバングといいます。芸能人でいえば鈴木えみさんなんかはトレードマークになっていますね。
ポイント3:前髪が薄い
最近の前髪はシースルーバングといっておでこが透けて見えるのが特徴です。
ところが前髪が薄いということは男性的な骨格である場合に張り出している眉骨をあまり隠せないことになります。男女差が最も大きい部分なので、出すことに抵抗感のあるかたは多いと思います。
もちろんおでこが広い、狭い場合にそれをカバーすることもできません。
さらに言うと目にかかるぐらいのうざバングと言われる長い前髪がトレンドです。前髪が長いと一般的には大人っぽく見えることになります。つまり面長に見える要因が加速します。
ポイント4:触角がない
再度登場するフリー素材の女性ですが、AKB48全盛期に見られたような厚い前髪、サイドの髪の毛は「触覚」と呼ばれる毛を別途作っています。
この毛は後ろの髪よりは短いが前髪よりは長くフェイスラインを隠してくれることで小顔効果や輪郭の嫌いなところを隠してくれる効果がありました。
現在の髪型ではわざわざ触角をフェイスライン(顔回り)に作るようなことをせず、輪郭をむき出しにすることが多いです。
となると男性的な四角い骨格やエラが気になる人はそのまま見えてしまい気になるということになります。
まとめ
まとめると、現在の髪型の流行は
・Iライン
・前髪の幅が狭い
・前髪が薄い
・触角を作らない
です。
これらはマスク時代においては肌の露出を増やすことで、顔の明るさをキープしてくれて表情をきちんと見せてくれる優れものです。
しかし、そのことでトランスジェンダーなどにおいては
・面長に見える
・眉骨を隠すことができない
・おでこの広さ・狭さを隠すことができない
・男性的な四角いフェイスラインやエラを隠すことができない
というのが難易度が上がってしまう原因になっています。
では、どうしたらいいの?
では、どうしたらいいのでしょうか?
今のヘアメイクはとってもナチュラルです。最初に質の良い素材を用意してそこに塩と胡椒を振りかけるようなことがトレンドになっているのです。なので、何かに難がある場合それを隠すことがむずしくなっています。
なので程よくトレンドを取り入れつつ(流行に)のらない部分はのらない、隠したい部分は隠す。それが私の中の答えになっています。
例えば、前髪は程よく透けるぐらいにとどめるとかです。下記はフリー素材のモデルの例です。
さつきさんもこのぐらい透ける程度にしていますよね。また、触覚とまでは言えないが長い髪の毛を横に一部作っているのもわかると思います。
参考にしながら私の先週の前髪例です。前から証明写真風にとってみました。少しだけ透けていて、触覚を意図して作ってはいませんが横の毛は一部垂らして使うこともできます。
これならばおでこ感は感じないし、かといって流行に乗りたいという欲求にもこたえられたかなと思っています。皆さんもよい具合のものを見つけてみてくださいね。