メイクレッスンの最後に時間が余れば簡単なヘアセットを行わせていただいております。
といいますか、メイクじゃなくてヘア+メイクのレッスンでも大丈夫です。髪を巻いてみたい、どんな髪型が似合うかわからない…といった方の受講もお待ちしております。メイクよりヘアのほうが接触がより少ないのでそうした面で怖い方にも髪はオススメです。
さて、髪についてはこれまで何度かMINTさんの記事であったり取り上げてきたのですが、初歩の話ができていなかったのでその話をします。
トランスジェンダーやmtfだけでなく女装さんや女の子っぽい髪型をしたいだけの男性、中性さんにも送る「女性的な髪型」事始め!?今日は初心者編です。
ボブに始まりボブに終わる
多くの人は最初にボブカットを目指して髪を伸ばすことになります。また、ウィッグを選ぶときも最初はボブが良いです。もっとも失敗が少ない髪型ともいえるでしょう。
そして、髪が伸びると今度はロングヘアへの憧れから極端なロングヘアになる人もいますが、得てしてボブに戻す層が多いです。
さつきのtwitterより
実際、乙女塾でもさつき、ゆーこは現在ボブヘアです。かくいう私も信じられないかもしれませんが10年ほど前にボブだった時代があります。
ただ注意しなくてはならないのは女性に比べて顔が長いことが多い点です。
耳下から顎までの距離が5.5cm以上の人はショートが似合わないんだって????❗️似合わない理由は顎が強調されて長く見えるかららしい????!要するに美人であればあるほど、どの髪型でも似合うって事だよね????形によっては似合うショートもあるみたい… https://t.co/8aZFCG9s21
自毛で行う場合、鼻先から顎先までが5.5cm以下ならばボブが似合うがそうでない場合はボブは余りに合わないといわれています。
ウィッグの場合、ボブのウィッグをかぶったら、商品画像のようにならずにジャイ子になってしまったというのはよくある失敗です。
顔の長さが髪の長さを上回ってしまっているから起きるんですね。ボブウィッグを選ぶ際にはセミロング、セミディと書かれた少し長めのボブを選びましょう。長ければ失敗が減ります。
ボブの良いところは乾きやすい、ヘアセットがしやすいなど扱いがしやすく可愛いという点です。
何はともあれボブは永遠の定番です。
前髪は死守
著名なトランスジェンダーの多くは前髪を作っていますよね。これ理由があります。
http://www.ritz-takamatsu.com/sphone/ope_faceline/35.phpより
男性は眉骨が女性よりも発達するためです。眉骨が発達すると険しい表情になったり男性的な強さがでてしまいます。
http://www.psbeauty.com.tw/mobile/content.php?id=1065より
実際に、整形手術の前後を見ると男女問わず手術前は険しい感じ、強い感じがあり、手術跡はやさしい印象になっているのがわかるでしょうか?
ところが、眉骨を削るには整形手術でもベスト5に入るダウンタイムと言われていて(他はルフォーSSRO、大胸筋下へのシリコンバッグ豊胸、SRSです。全部mtfご用達ですね…)なかなかに踏み切れない人が多いです。一方、眉骨を削るのではなくおでこを増やす人もいますがなかなか脂肪が定着しなかったりヒアルロン酸が後々浮いてきたりとデメリットも大きいです。
というわけで手っ取り早いのが前髪を作って眉骨を隠してしまうというわけです。
乙女塾のメンバーを見ると全スタッフ前髪を作ってますよね。はっきりいって全員眉骨が張っているタイプではありません。それでもやっぱり神田うのさんをはじめとした一部の人が持つ特有のあのつるっと感には及ばないんですよねぇ。
逆にたまにいる前髪作っていないのに綺麗な人はそれだけ貴重価値が高くて自分でもそれがわかっている人たちです(笑)。
センター分けは×
前髪を作ってというと今度は分け目を中央に持ってくる人がいますが、センター分けは初心者にとって最大のNGです。
(すみません、ここからフリー素材が見つからなかったので私が実験体になりました)
何故かと言うと先ほどの骨のでっぱりなどで一番男女差がでやすいのが眉間部分だからですね。特に男性的な強さ、険しさがでてしまいます。
また、社会生活上普段険しい顔をしているからか皺が寄りやすかったり、その部分が盛り上がったり、跡になっている人も多くみてきました。
上記は前髪ウィッグの画像です。こうした髪型はおでこがつるっとしているからこそ似合うんですよね。
一番小顔に見えるのは私の上記画像のように黒目の外側の上に分け目を持ってくることと言われています。そこまで死守しなくてもいいですが、中央で分けるのは激何度が高いと覚えておいてください。
そのため普段前髪を作っていない人が前髪ウィッグを日によってつけるというのもよくある手です。
ちなみに小顔にみえる=写真が盛れるではないので注意です。写真は雰囲気重視で普段分けないようなポイントで前髪を分けたり左右差がわざとあったほうがよかったりします。私も同じ日で撮った画像でも黒目外側で分けた方より6:4で分けた方がなんか好きだったりします。
男性的、女性的な髪型の差
女性でも男性的な髪にすることはあるのですが、女性的な髪型を目指す場合に「切ってはいけない」場所があります。その一つがMINTさんの時の記事に出たサイドの耳上あたりの部分、そしてもう1つが後ろの耳から上の部分です。
何を言っているのかわからないという人は上記画像を見てください。後頭部の耳から上の毛ってだいたい耳上あたりまでで切られていますよね。
これが男性的な髪型の特徴の1つです。髪が長い・短い関係なしに男性的な髪型の場合そうなります。
例えば上記の画像の男性は男性としては髪が長いですが、耳から上の毛が途中で切れているというか短いのがわかるでしょうか?
こちらは女性のショートカットの写真です。耳上の毛も耳下まで伸びているのがわかると思います。
多い失敗は美容院で「長さにこだわる」一方で「女性的になっていない」ことです。例えば、怖くて女性的な髪型にしてと言えずに男性的に切られてしまうことです。
つまり、切るべきポイントが違うのですね。だから、一度男性的に切られてしまうとまた1からやり直し的に髪を整えていかなければなりません。
なので耳上の毛を伸ばしていくことでショートボブを目指すのがスタートなんです。
髪の量を減らすべし
髪を伸ばしていくことが楽しくなってしまう、美容院に怖くていけない、AGAへの不安から逆に髪の量が尋常でない人が多いんです。トランスジェンダーが進行中に陥りがちな失敗ですね。
一般的に美容院では髪の長さを切るだけでなく髪の量を減らすセニングなどの動作を一緒に行っています。つまり1年や2年髪のボリュームを減らしていないととんでもない量の髪があることになります。
髪の量が多ければそれだけ頭全体のボリュームも増えることになります。頭が大きくなってしまうのはできれば避けたいですよね。
ウィッグでも同じです。多くのウィッグは最初髪の量が多く植わっています。ですから本来は髪の量を減らしたり、使っているうちに抜け毛が起きてちょうどよくなります。
頭の上に「ヘルメットがのっかった」ような髪型の人非常に多いです。大変もったいないですね。
髪をとかすべし
最初の頃の乙女塾でさつきが何度も繰り返し行っていたのが髪をとかせでした。一日4回ぐらいブラッシングしろ、なんて言っていたのも覚えています。
口すっぱくブラッシングを説く当時のさつき
髪はとかすことでぼさぼさを防げるばかりかツヤがでたり、頭皮に良い刺激になったりといいことづくめなんです。
髪がぼさぼさだと女性的な髪にならないんですね。
ウィッグでも同じです。ぼさぼさの巻髪ウィッグをかぶっている人非常に多いです。
髪を梳かせるなら1回でも多く梳いた方が良いです。
人毛・人工毛どちらにもおすすめなのがタングルティーザーやWETブラシのようなブラシ部分の強度が強くできれば金属やプラスティックでできているものです。
さつきはプライベートでタングルティーザーを私はプライベートでWET(上記画像とはまた別のもの)かAVEDAのパドルブラシ、仕事ではタングルティーザーを使っています。
ブラシって意外と付録だったりノベルティだったりでついてくることが多いですよね。
私自身もそうした安いものを最初は使っていていくつか仕事で壊してきました。それだけ絡んでいる人が多いんです(笑)、鳥の巣のようになる前にとかしましょう。