昔は人体のあらゆるサイズを調べたサイトが複数あったのですが、最近はサイトがなくなったりしてめっきり見なくなりました。
その中の一つが、人工知能研究センターが発行していた「AIST人体寸法データベース」です。現在は全ては公開されておらず、メールで希望すると配布するという仕組みになっています。
私も昔見たことがあるものの改めて、現在取り寄せ中です。そこで、詳しく見る前にwebサイトに掲載されている情報から大事な要点を紹介しましょう。
男女の差は約5~10%しかない
例えば、日本人頭部寸法データベース2001によると日本人の青年男性の体重は「65kg」で青年女性の平均は「49.5kg」でした。女性の方が24%程度軽いとなります。
しかし、このように大きな違いがあることは実は少ないのです。
例えば、AIST人体寸法データベース1997-98では、肩峰幅は青年期男性で約40cm、女性で約36.1cm、つまり違いは10%しかありません。胴囲も男性約70.3cm、女性約65.9cm、こちらは4cm、つまり5%程度の違いしかありません(これは計った男性がだいぶ細めな気もしますが)。
では大事なところのサイズをみて行きましょう。
※男性、女性共に青年期で参考
身長 男性 約170.5cm 女性 約158.6cm (-7%)
体重 男性 約59.5kg 女性 約54kg (-10%)
頭の長さ 男性 約18.9cm 女性 約18.1cm (-4%)
頭の横幅 男性 約16.2cm 女性 約15.6cm (-3.8%)
肩幅 男性 約40cm 女性 約36.1cm (-10%)
胸囲 男性 約84cm 女性 約83cm (-1.2%)
胴囲 男性 約70.3cm 女性 約65.9cm (-4.3%)
臀囲 男性 約88.8cm 女性 約91.7cm (+3%)
上腕屈曲囲 男性 約27.3cm 女性 約25.8cm (-5.5%)
手の長さ(手首のしわから) 男性 約18cm 女性 約16.8cm (-6.7%)
足の長さ 男性 約25.3cm 女性 約23.4cm (-7.5%)
こちらのデータでは体重も含めて10%程度の違いまでで落ち着いております。このように男女の差というのは意外にも大きくはありません。
街で目を引く女の子たち
しかし、実際に我々は男女の差を認識してしまうことが多いです。
それはなぜか・・・簡単にいうと「若くて」「細くて」「スタイルが良い」「キレイな子」を女の子として見ている、つまりそちらに自然に目が行ってしまうからですね。
2014年にかつて女子大生のバイブルとも呼ばれた『CanCam』が読者のサイズの平均値をとった企画がありました。「女子1000人の「鼻の穴の直径」から「黒目の大きさ」まで測ってみた!」「女子1000人の平均体型を公表!身長は158.2cm、気になるバストは?」というものです。
対象は読者。つまり、キラキラした女の子たちの平均がわかるというものです。今考えても素晴らしい企画です。
それによると
身長 158.2cm 男性との差(-7%) 上記女性との差(+-0%)
体重 データなし
肩幅 40.4cm (+-0%) 上記女性との差(+10%)
バスト 78.4cm (-6.7%) 上記女性との差(-5.5%)
ウェスト 60.6cm (-14%) 上記女性との差(-8%)
ヒップ 85.6cm (-4%) 上記女性との差(-6.7%)
二の腕 23cm (-16%) 上記女性との差(-11%)
足のサイズ 23.5cm (-7.2%) 上記女性との差(+-0%)
という結果でした。バスト、ウェスト、ヒップをそれぞれ胸囲、胴囲、臀囲とすると約5cm、パーセンテージにすると5~10%さらに青年女性の値よりも低いことになります。
男女差でいうとこれだと5~16%程度となりもっと大きな差となります。
パスするのか、綺麗を目指すのか
パスするだけならば5%程度の違いだから大きな女性として通るという考えもできますし、きれいな女性を目指すならダイエットなどで5~15%を目安に落とすと良いかもしれませんね。