フェス帰りに振り返った「ルッキズムと世代間ギャップ」

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先日、友人と音楽のフェスに行ってきました。

友だちはいわゆる埋没をしている方です。年が近く共通点が多いながらも、これまで深い話をしてこなかったのですが、行きかえりに話をしたら共感の嵐といいますか。

乙女塾にはパートナーと呼ばれる開発やバックヤードメンバーがいます。このメンバーは移行中の方から埋没勢まで幅が広いのですが、話題になることの1つにルッキズムの問題があります。

トランスジェンダーの世界から二丁目の女装の世界まで女性の社会以上にこのルッキズムにより分断はあると思っています。やっぱり、同じ程度の容姿の人と自然に友達になるし、自分と比べてレベルがまだまだな人に対して「もっとこうした方がいいのに」とか「TPOを考えたほうが」とか思ったことは誰しもがあると思います。

そして、自己肯定感と自分の容姿レベルは別なので、美形な人ほど自己肯定感が低かったり、初期こそ自分は可愛いと勘違いしたり…(汗)。

そんなこんなで、ルッキズムの話はややこしくなるので、なるべく禁止といつも言っているのです。

友だちの話をもとに、何名かにヒヤリングをしました。

みんなが言うには、若いうちは「(レベルが下に感じる人たちと)あの人たちと一緒に思われたくない」「違う世界の人たち」とか、「そもそもトランスやら女装やら二丁目やらといった世界とは距離を置こう」と思ったけれど、結局年齢が上がってくると「そういう人もいるよね」とか「同じ穴の貉だよね」という寛容性に気が付くということでした。

埋没できたことで容姿に対する自己肯定感は高くなっても、しばらくすると周りの女子だって芸能人ではないわけで、トランスだからそれまで褒められたが「美しいとされる女性と比べると違いを感じる」「周りの女子も含めて大したことのない世界にいるだけと気が付いた」という意見がありました。やっぱりSNS等で顔を出すことで食べている夜職のニューハーフやトランスジェンダーの有名人は圧倒的にキレイだとわかったそうです。

埋没したら自分のことを元・男性と知らないことがまた窮屈に感じたという人もいます。生理や結婚、子育てに出産と対応するのに面倒なワードも様々です。

そして、埋没生活が進むにつれて自らの体験が役に立つならば「業界全体への社会貢献をしたい」という考えもでました。

若いうちは40,50代の人たちのことをあまり良くは思えないかもしれないし、世代間ギャップはどうしてもあるんですけど、もうちょっと溝が狭くなるといいなぁと思いました。

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