海外発!トランスジェンダー女性のための5つの使えるメイクテクニック

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『marie claire誌』の「トランスジェンダー女性のための5つの使えるメイクテクニック(原題:The 5 Most Insanely Useful Makeup Tricks for Transgender Women)」という記事があります。

2017年と少し前のものなのですが、とてもよくまとまっているので意訳でご紹介します。

トランスジェンダー女性へのメイクアップ前提

性別移行初期は、オンラインのメイクアップやビューティーのチュートリアルをナビゲートするのは非常に難しい場合があります。そのほとんどは、実際には男性的な顔を念頭に置いて作成されているわけではないからです。

あなたが女性ホルモン剤を服用しておらず、顔の女性化(FFS)をしていない場合、メイクアッププロセスは男性的な特徴を減らすことに重点を置きます。

明らかな骨構造の違いは別として、脂肪でさえ女性と男性では異なる分布パターンにあるため、メイクをしているときに考えることはたくさんあります。

トランスジェンダー女性のための5つの使えるメイクテクニック

ここでは、トランスジェンダーのメイクアップアーティストであるジョセフ・ハーウッドが5つの大事なことをあげています。

コントゥアリングを捨てる

多くの移行中のトランスジェンダー女性は、自分にできる最も女性らしいことはコントゥアリングであると信じていますが、女性ホルモンやFFSによって女性として溶け込む前の場合、男性の骨格を強調してしまいます。

目標はより柔らかくふっくらとした顔の錯覚を与えることです。ハーウッドは「ノーズシャドウを入れる位置にハイライトを入れるのが好きだ」と言っています。

また、この場合に使うハイライトはギラギラのものや真っ白いものではなくて自然に明るいトーンだとしています。

(NAO解説)欧米ではコントゥアリングといって顔の陰影を出すメイクをベースメイク時に行いますが、ハーウッドはコントゥアリングを捨てろと言っています。簡単にいうとシェーディング、ハイライト、幾つかのカラーのファンデーションを使ったりして肌の陰影を作りこみますが、そうではなくてハイライトを主にして顔をふっくら作れといっています。そういう意味では私のやっていることと変わりません。勘違いしてはいけないのは「立体的な顔を平面的にする」のではなくて「女性的な陰影に作り替える」ことです。

コンシーラーを怖がらない

まだ、トランス移行をはじめて間もない場合、ピーチまたはオレンジのアンダートーンのコンシーラーを使用することをお勧めします。ひげの色を補正し、目の下のクマを隠すことができる二重のメリットがあるためです。

ハーウッドは、コンシーラーを目の下のクマ、ひげに対して指で軽くたたくことを提案しています。「指の温かさが、コンシーラーをよりリアルにブレンドするのに役立ちます」と彼は言います。

白い肌の場合はライトピンク、日焼け肌はピーチ、グリーントーンの肌の場合は深いピーチ、肌の色が濃い場合はタンジェリン、より肌の色が濃い場合(黒人等)は赤を使用するとあります。

(NAO解説)これは私がこだわっているコンシーラーのテクニックの基礎の基礎になります。なので必ずベースメイクでクマと髭を最初に隠すのですが、女性化だけでなく若返る効果もあります。さらに口角や尾翼基部、頬のこけ、眉骨、鼻根部などその人の気になる場所に多様しています。また使う色は日本人は黄色人種なので少し異なります。基本的にオレンジがメインになりブラウンよりのオレンジ、赤寄りのオレンジを使うこともあります。

マット仕上げにする

まだレーザー脱毛中の場合は、特にあごひげの周りの肌の質感に注意する必要があるといいます。つまり、つやのあるファンデーションを避ける必要があります。

また、シアーでツヤのあるフォーミュラは昼にはおちてしまいます。男性は女性よりも顔に皮脂や汗がでるためです。

ハーウッドは「マットでフルカバーのファンデーション」を見つけることを提案しています。そして、塗った後にフェイスパウダーで固定することで滑らかな質感にもなると説明しています。

(NAO解説)これも私が使う技です。というのは、ツヤというのは肌の凹凸を目立たせてしまい浮かび上がって見える。難しい言葉でいうと「エンボス加工」したような状態になることがあります。高齢者にツヤのあるメイクをしないのもそのためです。そもそも口回りは立体的で凹凸が多いので厚塗りをしたくない場所です。しかし、髭がある状態で口回りを濃く塗るしかないのでマットでなるべく凹凸感や髭の物理的な立体感を目立たなくする必要があります。

それでもハイライトを使う

マットなファンデーションを使用しているからといって、性別移行が完了するまで、マットで平らな肌の生活に追いやられるわけではありません。

ハイライトを手に取り、顔の一部に塗ります。柔らかくフェミニンな輝きを与えることができます。

(NAO解説)おすすめアイテムとされているのが日本人にはシェーディング扱いのものだったので割愛しましたが、基本的にはハイライトは使います。先の表現と重なりますが「顔を立体的から平面的にするのではなくて女性らしい陰影に差し替える」ためです。女性らしい立体感を出すためにハイライトは大事になりますが、女性らしい場所がどこか自分が思う女性らしさはどこかによって入れる位置が変わるためメイクレッスンでは中盤以降で登場します。

生え際をシェーディングする

「男性と女性の顔で著しく異なる点の1つは、髪の生え際です」とハーウッドは言います。

AGAを引き起こすと、生え際が後退するにつれて顔の形も四角くなります。女性の場合、生え際は丸くなる傾向があります。幸いなことに、髪の色に合ったマットなアイシャドウを持っている限り、植毛手術をせずにより柔らかく女性らしい生え際を偽造することができます。

(NAO解説)日本人の場合多くがこれをやりません。なぜならば多くが眉骨を隠すために前髪を作るため、おでこのメイクを重要視していないからです。しかし、風は吹きます。私も気合を入れる日は生え際を偽装していました。髪の毛を書いたり、地肌に植えたり(笑)という技を作ったのですが、時間がかかりすぎるのでハーウッドのようにおでこを少し暗くするぐらいからスタートするのが望ましいです。

まとめ

以上のテクニックは下記の動画でまとまっています。

どうしてもメイクは日本と海外とで大きくテイストの違いがありますが、根本となる根っこの部分はそこまで変わりません。

是非、英語を恐れずに一度見ていただけるときっと何か感じるのではないかと思います。

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