今日は看護師の介助のもと術後初めてシャワーを浴びれるという日だった。
5日ぶりに立ち上がることに。
目眩や吐き気がする場合があるので、絶対に無理はしてはいけないとのこと。
先に服を脱ぎ、いざ、立ち上がるも、やはりしんどい。
英語があまり通じない看護師さんで、少し休憩のつもりか、ベットにねっころがされる。
が、そのまま部屋を出ていく看護師さん。
裸のまま一時間ほど放置。ひぃ。
ナースコールを押してシャワーを浴びる意思を伝えると「本当に大丈夫なの?」とすごく嫌な顔をされてしまった。
なんとかシャワー室にたどり着き、介助付きでシャワーを浴びると聞いていたが、全くの放置。
シャワーが辛い。
椅子が設置されているのだが、それでもこの体には一人でシャワーはしんどい作業だ。
「もっと手厚くサポートしてもらえると思ってた……」
患部を専用の洗剤であらうのだが、触るのが怖いので、撫でる程度に洗う。
シャワーから上がるとベットに寝かされ、患部の消毒。
そのまま「オッケー」と立ち去ろうとする看護師さん。
けど……まだ髪の毛がビショビショなんです(笑)
お願いしてドライヤーをもってきてもらうけれど、しばらく乾かす気力が無い。
シャワーが、こんなにも大変なのかと思うと嫌になってくる。
その後しばらくしてから38℃の熱が出てしまった。
何から何までしんどくなり「もうやだ、日本に帰りたい。何でこんな手術を受けたんだろう」とか考えてしまい病室で一人泣いていたら解熱剤を持ってきた別の看護師さんが、笑顔で優しくしてくれた。
「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と笑顔で背中をさすってくれた。
それにかなり救われる。
点滴が外されたけど、気持ち悪くてご飯なんて食べれない。それでも頑張らなきゃと思い、ハンバーガーを丸々一個も食べた。
術後の初めてのまともな食事だと思う。
(この記事は2013年に西原さつきが公開したSRSの記録を2022年バージョンとして加筆修正を加え再掲載しております)
2022年の西原さつきのコメント
「このくらいの時期は記憶が朦朧としているのだけれど、きっと大変だったのだなと、ぼんやり覚えています。異国で弱っている時の優しさって、沁みるよね……こういう経験を重ねて、人は大人になっていくのだなぁ(しみじみ)」