こんにちは、ナオです。少し前に植毛手術をしました。
予約をしたのは1年以上前のこと…何百人もの手術待ち患者さんがいて何とかとれた予約は2020年。それがまさかの新型コロナウィルスによる自粛要請という時期に手術をすることになってしまい悩んだのですが、キャンセルをして1年以上待ちなおしをするのも厳しいし…ということで決行しました。
(M字部分の剃り込みがわかる?もっとどうにかならんかねーって悩む当時の私)
およそ2週間経ちましたので経過を含めてレポートをしようと思います。その前に私とM字禿、でこ広との闘いの記録をここに残しておこうと思います。
何故植毛手術?
私は生まれつきおでこがとても広いタイプで耳鼻科に行くと「おでこが広い人は頭が良いっていうんだよ」と言われてきました。勉強はその分ハゲみに頑張ったのですが不自由だなと思うことがいくつかありました。特にでこ広&M字の部分ですね。
- 風が吹くとM字禿がばれる
- でこ出しの髪型ができない
- 前髪のボリュームが足りてなくて「シースルーバング」じゃなくてただの貧相なスカリになってしまう。
前髪を厚くして対応していたのですが、植毛を決意したのはメイクイベントに行った時のことです。シースルーバングやかきあげヘアなど周りの女性は前髪がなくて光があたったときに顔がかなり明るくなる。ところが、ある程度前髪があると目のあたりに髪の影ができてしまいます。そこでもうちょっと自由度高く髪型を選びたいなぁと思ったのが始まりです。
そこでM字禿部分をなんとかすべく最初にカウンセリングに行ったのは5,6年前!!
(イメージ図)
額が後退、髪が薄いわけではないのに植毛するのは「ファッション植毛」というそうです。生え際を変えるのはトランスジェンダーだけでなく安室奈美恵さんのような生え際を目指して女性でも実施する人がいると聞きました。
そこから先生と少しずつ協議して予約したのが1,2年前、そして今とめちゃくちゃ長く考えました。
M字禿をどうにかするヘアメイク
これまで植毛に頼らないでヘアメイクで何とかするアイデアも色々と考えてきました。
(頭がぐちゃぐちゃになるぐらい考えましたwwこんなの撮らなんでほしいわwwと思いましたがこんな時に使えました)
・部分用のウィッグの活用
まずは前髪ウィッグを買ってきてM字を埋めるもしくは前髪を作れないかと考えました。人毛の前髪ウィッグを買ってきて自分の髪につける方法です。
当時使っていたのは上記のようなNAVANAの幅狭タイプの前髪でした。
手軽、金額的に安い(当時は1000~3000円。今は3000~5000円程度が多いようです)ので試しやすい方法です。
また、前髪だけでなくポニーテール、ツインテール用のウィッグやパチンと止めるえりあしウィッグも使っていた日がありました。最終的に納得がいく装着に時間がかかる、時間がたつと下に落ちてくるため一日に何回か付け直す必要があるため没になりました。
(触覚付き前髪ウィッグ+ポニーテールウィッグだったかな?お店でセーラー服イベントの日でした。今見ると「黒歴史」!しかし、これ以上にわかりやすい写真がなかった!)
このままつけると地毛と髪色、ツヤがちがってしまいます。そこで、前髪ウィッグをブリーチ→髪色と同じヘアカラー剤(美容院と同じミルボンとかウェラとかのです)で染めて揃えるようにしていました。
ちなみに前髪ウィッグは人毛でも工業用商品として染め直しをする過程でキューティクルがはがれていると想像できます。なので、普通にヘアカラーすると人毛より暗く濃く染まりすぎてしまうので少しブリーチして明るくしてから染め直した方が自毛の色と一致しやすいです。
・編み込みのエクステでロングヘア期
次に髪が伸びてきた時期は編み込みのエクステをしてさらに長くしていました。当時は気が付かなかったのですが写真を振り返ると最長で腰~へそのあたりまであったようです。
(自撮りより。よく見るといくつか境目がありますよね?このときはやせていました)
編み込みのエクステはうまい人にやってもらったこともありかなり持ちました。1-2か月に一回編みなおしをほぼ無料でしてくれるのですが半年とか普通にもって相手に悪い気持ちになるぐらいでした。
やめたのは単純に乾かすのが大変、すぐ絡むからです。だからツヤのあるロングヘアってのは努力の賜物なのだなと思います。
後は気が付いたら自毛がすでに胸までになっていて必要がなくなってしまいました(笑)。
前髪なしへの挑戦
次に考えたのが前髪をなしにするアイデアです。これはそのまま地毛で勝負する日とエクステをつける日がありました。
(今見ると色々とクオリティが低すぎてあれなのですが)
(眉上いけるかなーという勘違い。誰やねん…お前…)
M字の部分の「地肌」に地肌つきのシールエクステを張るんです。例によってブリーチ→ヘアカラーで自分の髪色にそろえて使っていました。
ただ、シールエクステを地肌につけるのは持ちが悪く肌にも良くない。そして圧倒的に面倒で時間がかかるのにしあがりが可愛くない、さらに商品も廃盤というわけで短命に終わりました。
・前髪エクステならぬM字エクステの時代
次に考えたのがM字をシールエクステで埋めるというアイデアでこれは現在まで使ってきた手でした。
(薄い前髪部分にも少しだけ5mm幅にきったエクステがついてます。このときのメイクが濃いのは趣味です。)
エクステというと大体後ろにつけて髪の長さを伸ばすことを想像すると思うのですがそうではなくて前につけるんですね。M字を中心にそこだけボリュームアップするとおかしいので、自毛が十分にあっても横と前にも少しつけます。
このときにシールエクステはだいたい幅が1cmぐらいなので束感がでてしまいます。そうすると絡みやすい、エクステとばれやすいという欠点があります。
そこでつけ方にコツがあります。
- とにかくすいてあげる。1本あたりのボリュームは減らす。1000本増やしたいなら1000本一段じゃなくて300本3段にするみたいに。
- 前髪部分までエクステをつける場合、前髪の中央部分~分け目部分だけ半分に割って5mm幅にします!!
これとても大事です!!
そうすると今時のうすいけどちゃんとしている感じの髪型ができやすいのです。上の写真みても束が細いですよね。
インフルエンサーのゆうこすもやっている手だそうなのでマジでおすすめです。
最後に、エクステをつけた状態で自毛と合わせてヘアカラーをします。上述の通り少し暗く染め上がることが多いですが自毛で上からカバーされていること、前髪の場合少しくらいぐらいの方が自然になじむのでウィッグと違ってあまり問題になりません。
薬剤は毛先よりも根元と同じものを選ぶことが多いです。私は毛先などは退色が進んだアッシュ系なのに対してエクステでは黄味や赤味(オレンジ)のある茶色であることが多いので、黄味や赤味(オレンジ味)を消すために根元の黒い髪と同じ薬剤(黄色なら紫、オレンジなら青で打ち消す)を選んだりです。つまり反対色で打ち消してアッシュ系になるようにエクステもそめていました。
※ただしほとんどの美容院ではエクステをつけたままのヘアカラーは断られます。カラーした後で似た色のエクステをつけるというところはあるのですが、そうすると私的にはなじみが劣る印象です。何故かと言うと美容院ではよく見えても、いろんな光の下で見たときにどこからが自毛でどこからがエクステかどうしてもばれやすい、なので自毛と合わせてヘアカラーというのは(黒髪の人以外は)私的に必須なので、よく担当の美容師さんと相談してみてください。
シールエクステは平均して1-2か月持つので終わったら交換をしにいきます。編み込みと違って交換なので1から新品に取り換えてまた染め直して…となります。
おでこのデザイン
植毛手術のデザインですが女性系のおでこといっても実はタイプが様々あります。
http://chikk.net/what-does-your-forehead-size-say-about-your-personality/より
https://e-aaps.org/journal/view.php?number=135より
最初ははるな愛さんが小顔にするためにメイクで描いていたという富士額(Fuji Mount shaped)タイプにしようと思いましたが、実際に富士額の人たちに聞くと前髪に癖がつきやすくいらない、脱毛したという人までいたのでラウンド型(Round、Curverd)を考えました。
目指せ!石原さ〇み!
ところがここで悩みがあります。M字の形からラウンドにするにはかなりの髪が必要であることです。つまり、ラウンドよりも他の形のほうが使う髪の面積が少し節約できます。そして1回あたりに植毛できる量は限界があります。
なので最終的には先生にお任せしつつもMを埋めつつ中央部だけ5mmぐらいおでこを狭くしてラウンドとMの間ぐらいを目指すというデザインになりました。
シールエクステ等で前髪を作っても風が吹いたらM字禿がばれてしまいます。そこでガチに気合を入れる時はおでこもメイクをしていました。
用意するものは茶色のアイシャドウと茶色のリキッドアイブロウペンシル(アイライナー)です。ようは地肌を茶色く染めて、その上で1本1本毛をかきます。
私のこのもみあげは半分以上が書いたものです(もみあげが生まれつきはえないので・・・)
私は3CEのヘアラインシャドウというものを使っています。
どこまでがおでこなの?
ここで注意しないといけないのが「禿」と「おでこが広い」は別ということです。
おでこに皺を寄せたときにシワができる位置は全ておでこです。なのでそこまで植毛手術をして髪の毛を植えてしまうと(先生いわくちょっとはいいらしい)おでこにシワを寄せるたびに髪が動くというとってもおかしなことになります。
私の場合、おでこが広いことからしわが相当上の方にまでありますが、だからといってシワのある部分を毛にしてしまうとおかしくなってしまいます。
つまり、「でこが広い状態」が改善されるわけではありませんし目的にもしていません。
これからも人は私のことを「ハゲ」と呼ぶでしょうし、「おでこピーン」とかからかわれると思いますが、それは気にしていないのでこれからもやってください(笑)。
さて長くなってしまいましたので次回その植毛手術の実態とその後をお届けいたします。