女性としてのメイクやファッション、さらには生活、声、仕草といったものを獲得していく上で有利となるのが女友達の率直な意見です。
褒めてくれれば自信になるのはもちろんのこときっぱりとダメな時はダメと言ってくれるからですね。二丁目とかではどうしても褒めあってしまう傾向があるので厳しい意見は時にはトランスジェンダーがトランスをしていく上で近道になると思います。
一方で気を付けなければなりません。それは「女性がすべて女性的なことを知っているわけでも学んだわけでもない」という点です。
例えば、男性がみんな筋肉質でも男のヘアやファッション、スポーツに詳しいわけではありませんよね。そして、ヘアやファッションってきちんと学ぶ機会はないわけです。何となくカッコイイ、可愛い人の真似をして何となく雑誌を読んで…そこに経験はありますが論理はなかったりします。
女性でも同じことが言えます。多いミスがその女性がとる方法の「劣化コピー」になってしまっていることです。
なので、詳しい知識がある方と知り合えれば幸運、そうでなければアドバイスは一人のことを信じすぎずいろんな人から聞いてほどほどに参考にするぐらいがちょうどよいんじゃないかなぁと思っています。
同じく例えばファッションで言えばアパレル店員、メイクで言えばBAといった人たちを信じ切るのも私は疑問があります。
それは私が過度のオタクということもあるのですが、例えばアパレル店員は「お似合いですね」しか言わない人がいるし、BA(美容部員)とかも含めて表に立つ仕事ってキラキラしている分給与めちゃめちゃ安いんですね。なので、なりたい人も多いがやめざるを得ない人も多く、全然知識がない人やただの学生がバイトしていたりということもあるからです。またメーカーやブランドによって理論も変わってしまいますから人によっていうことも変わります。その度に気にしてもしょうがないですしね。
もちろん、中には本物のプロもいます。そんな出会いがあったら是非大切にしてください。信頼のおける方は第二の母のようなものです。
過去に畑島楓さんのインタビューで「古着屋の店員と仲良くなった」ことが初期の手助けになったとありますが、私もセレクトショップの店員には何人かお世話になりました。しかし、彼女たちも数年で離職していきました。このあたりは社会的な問題で深くは追及しませんが、それだけ流動的な分参考になる出会いは貴重になります。
うまく女性のアドバイスを参考にしながら自分なりに芯を持って進めていくときっと近道になると思いますよ。