先日、大阪でのイベント『チューリップデー』でお目見えしたのが「トランスジェンダー向け下着」。
その時には実物を見ることがかなわなかったのですが、「ユニラーレ(UNILALE)」というブランド発表と共に8月下旬にwebサイトが公開されました。
冒頭には
2013年からの構想で麻倉ケイトが滋賀県の下着メーカーと共同開発し、
その後更に当事者達の多くの声を反映して独自の研究を重ねやっと満足してもらえる下着が生まれました。お待たせしました!
心も体も軽くなる下着。
ユニラーレより満を持して間も無く発売!
と記載があります。
しかし、詳しい説明があるわけではなくこれだけだと何だかよくわからない…
そんな中「有楽町丸井」で予約注文を受け付けているというニュースが!!
早速、発売元へ取材をするとともに実物を見に行ってきましたのでレポートと共に紹介をしたいと思います。
広告ではFTM用のシャツ(ナベシャツ)、ボクサーパンツ、MTF向けのブラジャー、ショーツの4点が写っておりますが、MTF向けのブラジャーはまだ開発中とのことで実物を見ることができませんでした。
FTM用のシャツ
今までのナベシャツは補正力がある代わりにキツイという印象を持つ方が多かったようなのですが、こちらのアイテムは「胸部全体をソフトに押さえ」つつも「脇から肩の締め付け感を軽減し、胸部と腹部との段差に生まれた隙間をパッドで埋めて、横から見たときにフラットなラインを作ります。」としています。
裏側を見ても複雑な構造をしているのがわかると思います。
FTM用のパンツ
股間のふくらみを足して小尻にする工夫がされています。
ちなみに海外では一般的な男性でも股間のふくらみを足すということを行っている場合があるのでそういう方にもいいのかも知れません。
MTF向けのショーツ
MTFで工夫しなければならないのがお尻と骨盤のボリュームです。この2つに関しては男性よりも女性の方が膨らみがあることが多いからです。
こちらのアイテムは骨盤を広く見せ、お尻の丸みなど女性らしいシルエットを作る工夫されています。私が注目したいのが「骨盤を広く見せる」という部分です。
お尻を足すアイテム(ヒップパッド)というのは安価でもたくさんあるのですが、骨盤を足すアイテムがない!!もちろん整形でもまだ実用化には至っていません。
つまり、胸はなんとかなっても骨盤が悩みという人は多いんですね。そのために以前紹介した「パニート」など令和の時代にようやくちらりほらりと革命的アイテムが登場してきておりますが、また1つ応援したくなるアイテムが登場しました。
惜しむらくはまだ色展開が黒だけであること。市場が活気づいて色デザインが増えていくことを期待したいですね!!