先輩に聞く「睾丸摘出して良かったこと」

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トランスジェンダーにとって治療が進むことは大きな喜びです。一方で、未知なる世界へ飛び込むことは不安もいっぱい。

ここでは実際に治療を経験した先輩にその前後で変わったことを聞いてみました。

今回は乙女塾の開発メンバー兼パートナーでもあるふみかさん。

ふみかです。乙女塾では開発を担当しております。30代後半から個人輸入でホルモンを開始。40代中盤に病院でのホルモン治療開始と睾丸摘出を経験。40代後半になった昨年、タイにてSRSを行いました。

ーーふみかさんは女性ホルモン治療→睾丸摘出→SRSというルートをたどってきたそうですね。最近は睾丸摘出を経ないでSRSする方も増えています。睾丸摘出を受けての印象はどうだったのでしょうか?

摘出後、変わったことは大きく3つです。
1.スパッツや下着での存在感がなくなる
2.胸が半年くらいで2カップほどサイズアップした
3.身体の中での存在感がなくなる。男性器の機能が衰える
です。

ーーそれぞれを詳しく教えてください。

「1.摘出だけでもスパッツや下着での存在感がなくなる」
摘出後、早い段階で、鏡の前に下着姿で立っても納得感を感じるようになりました。スパッツを履くことが多かったのですが、睾丸摘出だけでも意外と見た目は気にならなくなりました。

裸になってしまうとスッキリできないのですが…。

「2.胸が半年くらいで2カップほどサイズアップした」
次にうれしい効果は胸のサイズアップです。もしかしたら、ホルモンを錠剤から2週おきの注射に変えた影響もあるかもしれないです。ブラのサイズがCカップからEカップくらいまでいきましたね。

「3.身体の中での存在感がなくなる。男性器の機能が衰える」
人によるのかもしれないですが、個人的には(男性器の)身体の中での存在感って好きなものではなかったので、期待通りです。

ーー一方で、睾丸摘出によってメンタルがネガティブになった、体力が落ちたとマイナスの印象を語る方も多いです。精神面の影響はありましたか?

メンタルがマイナスに振れることは無かったです。私の場合は、摘出にあたり性同一性障害の診断書を取得し、家庭内でのカムアウトもしました。そのおかげで何かをクリアできた安心感をえられたのも大きかったと思います。

さらに身体も変わっていき、精神的な安定にもつながりました。

摘出後1年を過ぎたあたりから、鏡で自分の姿を見るのが苦ではなくなりましたし「裸にさえならなければこのままでもいいのではないか」という自信を得ることもできました。

ーー全体的にポジティブだったんですね。それは素晴らしい。

日常生活のメンタルが皆さん落ち込む理由としては、想像するに将来への不安が積み重なってくるんだろうなと思います。

私の場合は、家族の理解もあって、家庭内での立ち位置もきっちり確保できている。仕事場でも順調に性別を移行できて当面の見通しもある、という、かなり恵まれた条件だったのではと思います。

ーー環境って自分で作っていくものだと思うので、それもふみかさんの人柄な気がします。

また、身体の変化のきわどい話も職場とか、3丁目の行きつけの店とか、乙女塾内でぶっちゃけることもできたのが大きかったです。

ーー乙女塾の裏テーマの1つに当事者に寄り添うというものがあります。そう言ってくれるのは嬉しいですね。ありがとうございました。

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