黄金比やEラインなど人が美しいと感じるバランス、サイズについては多く情報が出回るようになりました。
しかし、実際には同じ比率の人が2人いてもそれぞれで全然印象が変わるんですね。結局、人はサイズを直に捉えるだけでなくて他の情報との掛け合わせなんです。
今日は同じ人でもほっぺたのボリュームが変わるだけで顔の印象が全然変わるよ!と言う話です。
ほおはふっくら派?影がある派?
一般的には頬は少し影があったほうが美しいとされています。
19世紀のヨーロッパではか弱い感じが美しいという時代がありました。クマや静脈を描き青白い肌に奥歯を抜いてフィジカルでほおをこけた感じにしていたほどです。
現代でもほおにシェーディングで影を入れることはメイクの主流の1つです。
こんな感じで入れます。
顔面の下の方がシャープになるので重心があがり「大人びた、やせた、小顔」の印象になります。
頬が変わるだけで顔が大人っぽく。子供っぽくなる。
一方で私がメイクの対象としているトランスジェンダー、女装、男の娘といった人たちの場合は頬がこけているのでふっくらしてほしいというオーダーが入ることも多いです。
実際にフリー素材の女性を変身させてみましょう。
元画像です。
頬のボリュームを減らしてみました。
頬をふっくらしてみました
シャープにしたほうが大人っぽくやせて小顔に見えます。一方でふっくらすると太って見えますし顔も大きくなりますが顔が短く見え少し子供っぽい印象にもなります。
顔のサイズをとるか、顔を短くするか
それぞれを横に並べてみました。
モデルの女性は顔が長くないのでシャープにしてもすっきりします。子供っぽく平たい顔ならば少し大人っぽく見せたほうが好きと言う人が多いかもしれません。
ところが頬をふっくらしたいという悩みがある人は大人っぽい顔立ちで顔が面長で体重も太っていないケースが少なくありません。つまり、影をそこに入れる必要がない人たちです。
この人たちがシェーディングは教科書通りにやってしまいますと、アメリカンでセクシーな感じか老けて不健康的な感じに見えてしまう可能性があります。
頬のボリュームが不足している人を「若く、ふっくらした」感じにするにはどうしたらいいでしょうか?後日メイク方法を紹介します。
難しいのは「顔がふっくらする」ということは顔のサイズが大きく見えることです。若く顔が短くなっても大きく見えるの小顔信奉の強い現代ではマイナスになります。”どっちをとるのか”それも問題です。