あまり脚光を浴びない「リップメイク」の話
リップメイクの授業はあまり多くの時間を割きません
なぜかというとリップはそのまま塗ってもある程度サマになるし、今はラフで塗る方が流行りだからです。それにきちっとつけても“女性の仕草”をマスターしなければすぐにとれてしまいます
ただ、元・男性の人にリップを塗るときにはメイクでは結構苦戦します。なぜかというと肌だけじゃなくて唇も違いがあるからです。ちょっと違いと対処法を見ていきましょう
1.発色しない
男性の場合、肌の色と共に唇の色が濃いケースが多いです。そうなると、自分の唇の色に負けないリップをつけないと色が全く乗りません。ただ、ナチュラルな唇になるだけです。
対処法:発色の良い口紅を付ける。元の色をコンシーラーやファンデーションなどで消してあげる。など
2.乾燥している
授業外の場で見ても思うのですが、皮がむけている、唇が荒れている方は多いです。そうなると、当然荒地に花を咲かせるようなもの。仕上がりが難しくなってしまいます。
対処法:メイクの早い段階でリップバームや唇の美容液をつけておく。日ごろからリップクリームを塗る。など
3.サイズが違う
女子の上唇はうすく、下唇は厚いです。黄金比通りに行くと唇の上下の比率は1:1.5ですが芸能人でもあまりおらず、実際には1:1.2~1.5ぐらいと言われております。一方、男性は上下1:1ぐらいの方が多いです。
また、唇の横幅も違いがあります。男性のほうが一般的には大きく女性は小さいと呼ばれています。標準サイズは黒目の内側と内側を結んだ距離ぐらいになりますが、男性だとそれより大きいケースも多いようです。
対処法:上唇を削ってあげる、下唇をオーバーにかくなどの工夫がいるでしょう。ただ、実際にそこまでやるような必要性は一部を除きあまりないように感じます。
4.カーブが違う
唇は実は一人ひとりカーブが違います。そして、そのカーブがインカーブなのかアウトカーブなのかなどによって人が抱く印象が変わります。
しかし、これは性別というよりは個々人の違いのほうが大きく、また同じ人でも左右で違ったりします。例えば、僕の場合左はインカーブ、右は直線~アウトカーブになります。
下唇も形があり船底型と呼ばれるタイプなど様々なタイプがあります。それらをコントロールすると印象が変わって見えます。
対処法:自分の輪郭を無視してオーバーリップをする。小さく書く。好きな形を書くなど。
今回はリップ1つとってもこれだけの違いがあるよ、ということでさっと見てきました。それぞれ詳しくはレッスンかまたブログにて。