SRSという表現は変わるのか?「性別を肯定する」「確定する」という考え

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近年、タイや日本だけでなく新たなSRSの地として浮かび上がっているのが、韓国です。

その韓国でジェンダー治療を引っ張るのがカンドンソンシム(江東聖心)病院 LGBTQ+センターです。韓国の大学病院としては初めて設立されたLGBTQ+専門の医療センターになります。

こちらの病院では、ホルモン治療はもとよりFFS、豊胸、声の手術、そしてSRSと包括的で専門的な医療を提供しているのが最大の特徴です。

そこで広まっている新しい考えが、キム・ギョリ(김결희)教授が考えたSRS(性別適合手術)ではなく「性別確定手術(성확정수술 / ソン・ファクチョン・ススル)」という表現です。韓国では、성전환수술 (ソン・ジョナン・ススル / 性転換手術) という表現があり、当事者に寄り添った新しい表現として使われています。

現在、英語圏では、この哲学に最も近い表現として以下の2つが広く使われています。

Gender Affirming Surgery (GAS)

「性別を“肯定”する手術」という意味。日本の学界でも見られることが多い表現で、医療現場やコミュニティで最も標準的に使われている言葉です。

Gender Confirmation Surgery (GCS)

「性別を“確認”する手術」という意味。韓国語の「ソン・ファクチョン・ススル」の考え方に非常に近いです。GASともほぼ同じ意味です。

このように、性転換手術、性別適合手術を経て、今後は性別肯定手術、性別確定手術へと名前は時代とともに移り変わりを見せています。

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