〜気をつけてること・やっている工夫 編〜
はじめに
「忘れ物が多い」「言ったことをすぐ忘れる」「確認ばかりしてしまう」
そんな自分にずっとモヤモヤしていました。
「なんで私だけこんなに忘れるの?」
「また同じこと聞いちゃった…」
自分が“ダメな人”みたいに思えて、よく落ち込んでいました。
でもある時ふと、「私は怠けているんじゃなくて、“そういう特性”を持っているだけなのかもしれない」と気づいたんです。
そこから少しずつ、自分に合ったやり方を探すようになりました。
社会に出てから困ったこと
正直、社会に出てからの方が困る場面は多かったかもしれません。
たとえば、サロンの鍵の閉め忘れ。
一度外に出たのに、「あれ?閉めたっけ?」と不安になって、エレベーターホールと玄関を何往復もすることがよくあります。
タスクも、「あれ?何しようとしてたんだっけ?」とやるべきことを忘れたことすら忘れてしまうことがあります。
体は動いているのに、頭の中ではもう真っ白。空白になっているんです。
同じことを何度も聞いたり、相手に伝えたりしてしまうこともよくあります。
そういうときって、自分が“信頼されなくなるんじゃないか”って不安になるんですよね。
だから余計に「しっかりしなきゃ…」って空回りすることもあります。
「ちゃんとしてるように見える」問題
私の場合は、外から見るとしっかりしているように思われがちです。
というのも、両親が見た目や社会的なルールにとても厳しかったこと、
そして長女として「ちゃんとしなきゃ」というプレッシャーを受けて育ってきたことが影響していると思います。
そのおかげで、表面的には「気配りができる人」「ちゃんとしてる人」と思われることが多いんですが、
実際は抜けやすい・忘れやすい自分とのギャップに苦しんできました。
「期待されてるのに応えられない自分」に、こっそり落ち込むこともしょっちゅうです。
私が実践している工夫と対策
試行錯誤の中で、私なりに見つけてきた“やりやすくする工夫”があります。
全部が正解ではないけれど、誰かの参考になったら嬉しいです。
【ToDo管理】
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スマホのリマインダーにすぐ入力
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カレンダーアプリに「やったこと/やること」をメモ
【確認癖の対処】
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鍵をかけたら、ドアノブを引いて“OK”と声に出す(声に出すことで記憶に残りやすくなる)
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書類提出や完了報告は、スマホで写真を撮る or スクショを残すなど、“目で見て確認できる形”にしておく
「本当にやったっけ…?」という不安を減らすために、
視覚と音で確認するルールを“自分なりの儀式”として取り入れるようにしています。そして目的を完了したら写真もメモもしっかり消去する。
【できないことは、最初に伝える】
私は「なんでもできる人」ではありません。
だから、苦手なこと・抜けやすいところはあらかじめ伝えておくようにしています。
その上で「こういう場面では、助けてもらえるとありがたい」と伝えるようにしています。
【伝達ミスを減らすために】
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他の人が関わる案件は、要点だけ先に共有
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「次に私がやることはこれです」と周囲に宣言する
→ 忘れたときに気づいてもらえる“セーフティ”にもなる
【話が長くなりがち問題】
私は背景から順を追って話す癖があるので、
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最初に「結論」から話す
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あとは必要な部分だけ、言葉のキャッチボールをしながら補足する
「全部を最初から完璧に伝えなくてもいい」と思えるようになってから、会話も少しラクになりました。
【やらかしたときの対応】
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とにかく「すぐ謝る」
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正直に伝えて、対応を相談する
取り繕わずに“人として誠実でいる”ことで信頼を取り戻せた経験もあります。
できないことは、“自分の説明書”に書いてあるだけ
「忘れること」はサボっているわけでも、意識が足りないわけでもない。
「何度も確認する」のは、安心するために必要なプロセスなんです。
私にとっては、それが“取扱説明書通りの使い方”みたいなもの。
他の人と同じやり方じゃなくても、自分に合った方法で補っていけば大丈夫。
それに気づいてから、少しずつ自分を責める回数が減ってきました。
終わりに
忘れっぽくても、話が逸れても、集中が続かなくても。
工夫を積み重ねて、私は今も社会の中で“自分らしく”働いています。
いつも完璧じゃないけれど、
「なんとかできてる」「今日もちゃんと生きてる」
そう思える日が少しずつ増えれば、それでいいんだと思います。
この文章が、どこかの誰かの「それ、わかる…」につながったら嬉しいです。