トランスジェンダー女性にとってフェミニズムやフェミニストは苦手だったり、嫌われていると思っている方もいるかもしれません。
でも、もともとはそうではないことを知らせたくてこの記事を作りました。
「男として生まれた女の子も助けるべき」
“support your sisters not just your cis-ters”
こんな言葉を知っていますか?
有名なフェミニズム系書店で売られているステッカーに記された言葉です。このように、昔からフェミニストたちはトランスジェンダーと連帯し、共に闘ってきました。
フェミニズムとは?
フェミニズムは、一言で言えば「ジェンダーによる差別をなくし、誰もが平等に生きられる社会を目指す運動と考え方」です。歴史的には、女性が選挙権を求めた運動から始まり、職場での平等、性暴力の根絶、性的少数者(LGBTQ+)の権利の拡大など、さまざまな課題に取り組んできました。
フェミニズムの基本的な価値観は「平等」「尊重」「包摂」です。この価値観は、女性だけでなく、ジェンダーや性の多様性を持つすべての人にとって重要です。フェミニストとは、この価値観を信じ、それを実現しようとする人を指します。
フェミニストはトランスと共に
フェミニズムの中には「トランスインクルージョン」という考え方があります。これは、トランス女性が女性であることを認め、女性の権利運動においてその声を尊重する姿勢を指します。トランス女性が直面する差別や暴力は、シス女性(生まれつきの性別と性自認が一致している女性)と同じく、フェミニズムが取り組むべき課題です。
フェミニズム初心者のトランス女性へ
フェミニズムは、ときに男性差別的に見えることがあるかもしれません。しかし、その根底にあるのは「私たちは皆、対等である」というシンプルな考え方です。トランス女性であるあなたも、そのままで価値のある存在です。
フェミニズムを学ぶことで、次のようなものを得られるでしょう:
– 自己肯定の力:すべての女性が価値ある存在であることを学び、自分を肯定できるようになります。
– 仲間との連帯:偏見や差別に立ち向かう仲間を見つけることができます。
– 社会を理解する視座:ジェンダーや権力構造を知り、自分を取り巻く環境やそれを変える方法を考える視点が得られます。
もしSNSなどで「フェミニストって怖い」「居場所がない」と感じたときは、まずは信頼できるコミュニティや情報源を探してみてください。また、「フェミニストはトランスと共に」というメッセージを信じてください。あなたの声は重要であり、フェミニズムの中で必要とされています。