レディースファッション「流行(トレンド)」との向き合い方

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レディースファッションの世界では目まぐるしく流行(トレンド)が変わっています。

「トレンドなんて若い人たちのものでしょ」とか「自分には関係ないよ!」と思っても、レディースのアイテムは安い代わりにトレンドで大量に販売することが前提です。自分が好きなアイテムでも、流行りではないときは全く手に入らなくなってしまいます。

例えば1990年代にアムラーファッションとして渋谷の若者の多くが履いていたロングブーツや厚底サンダルは10年ぐらい前には市場から姿を消していました。買うには一部のこだわったアイテム、ブランドしかなくなってしまうのです。しかし、今は復権してまた多くの安くて可愛いアイテムを見ることができます。

では、どうトレンドと向き合えば良いのでしょうか?

数々のファッションの資格も持つ「買い物同行・ファッション似合わせコース」監修の私(NAO)がトレンドとの向き合い方を紹介します。

前回の記事はこちらから⇩

トレンドを意識する

やはり、流行(トレンド)は意識をして知ることが大切です。

現在は誰もがしているような大きな流行があるというよりも、「〇〇コア」という小さな流行が生まれては消えています。似合うもの、好きなものがあれば取り入れてみましょう。


2024年のさつきさんでいえば「バレエコア」というものを意識している時があります。バレエコアは今年の女子高生トレンドランキングにもでてきた言葉で、バレエのエッセンスを取り入れたコーディネートです。例えば、チュールやバレエシューズなどです。

他にも2024年にはドリーミーなアイテムを使った「ドリームコア」、ブラジルサッカーのカナリア色を使った「ブラジルコア」、おじいちゃん風ファッションを取り入れた「グランパコア」、マフィアの妻風のゴージャスな「モブワイフ」、3000年頃の未来を予想した「Y3K」などの流行がありました。

もちろん、マッチしないものは取り入れなくてOKです。当然、世界では人気でも日本全体として全然流行らないものもあります。

2-3年前のトレンドアイテムだけで組み立てない

流行は必ず移り変わります。この時に一番良くないのは2-3年前のトレンドアイテムだけで組み立てることです。少し古い時代からタイムカプセルにのってきたようになってしまうからです。

流行はその時代の象徴としてのアイテム、また洋服のシルエットの流行りがあります。今、2000年代の洋服を着ると袖の細さに驚くときがあります。このように洋服のシルエットは絶妙に変遷があります。

そして、一番「何か違うな」「古いかな」と感じられてしまうのが1つ前の流行です。

(女の子クラブ10周年記念で元スタッフとして行ったときのもの)
2021-2022年ころの私です。当時はやった「ミルクティーコーデ」でアイボリー系の色で揃えています。今見るとなんか古い気がしますね。

もちろん、最新作で全身を覆えというわけではわけではありません。2-3年前に買ったアイテムと言う意味でもありません。

あくまで、2-3年前に“象徴的だった”アイテムを使う時にはその時の組み合わせではない、新しいコーディネートを考えてみましょう。

古いものにお宝がある

むしろ、うまく新旧MIXしてみてください。5年前や10年以上前のアイテムは今の気分で見るとまた新鮮に見えます。クローゼットの着なくなった洋服にはお宝が眠っているかもしれません。

今は2000年頃のテイストを今風にした「Y2K」がベースになっています。クロップド丈やミニサイズのトップスにデニムやミニスカートにブーツと言うスタイルです。トレンドはサイクルになっていて、また一巡して帰ってきます。

(画像はフリー素材より)

例えば、母親や姉妹と仲が良い、カムアウトが済んでいる場合はおさがりをもらう手があります。私はたまに(私が子供の頃に使っていたような)母のビンテージのバッグを借りに行きます。

今は古いものが見直されています。例えば、ヴィンテージのロックバンドやアニメ・ゲームのTシャツが高騰していたりもするんです。

苦手に挑戦する

トレンドの「テイスト」も移り変わります。例えば、「スポーティー」が流行っている昨今は、フットボールシャツ(サッカーやアメフト)やベースボールシャツ(野球)のユニフォーム風のアイテムが流行ったりしました。しかし、トランスジェンダー女性の移行初期は、そうした男性時代でも着られるようなアイテムに抵抗感を持つことがあります。「女性に見えないんじゃないか」とか「移行前から着られるものではないか」といった不安です。(でも、実は普段着の男女差ってあまりありません)

(2024年、女の子クラブで10年前に一緒に働いていたしあちゃんが辞めるというので送別に)

ただ、「少し苦手」程度なら挑戦をしてみましょう。それがファッションの「幅」につながります。かくいう私も15年ぐらい前はストリートやスポーティーは苦手でしたが、今はむしろ暑い時期は快適で良く着用しています。

最初は小物や1アイテムからだと取り入れやすいですよ。異素材MIXや甘辛MIXという組み合わせになりやすいです。

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