AFAB、AMABとは?

  • 乙女塾運営部
  • photo by

    乙女塾

先日、GID学会のエキスパート研修の記事を掲載いたしましたが、その中でMtF、FtMではなくAFAB、AMABという単語が登場していたという話がありました。

こちらを改めて紹介していこうと思います。

AFABとは「assigned female at birth」の略で、つまり、出生時に割り当てられた性別が女性であることを意味します。反対にAMABとは「assigned male at birth」、出生時に「男」を割り当てられた人となります。

この単語は古くから存在してきましたが、何故再び脚光を浴びているのかといいますと、性別自認に関係なく誰にでも適用できるためです。『COSMOPOLITAN』ではMtF、FtMと書くよりも肯定的、MtF、FtMと書くと元の性別が男性・女性しかないがそれでは不十分だ、と解説しています。

同『COSMOPOLITAN』でセックスセラピストのクラウディア・ジョンソンは、「生物学的なセックスと性同一性と性表現は別のものである」ため、この区別は重要であると述べています。フィールディング氏はまた、「[MTF と FTM] は非バイナリの性自認やアジェンダ アイデンティティを排除する」一方、AFAB と AMAB は、成長の過程で性別を認識したり表現したりするかどうかに関係なく、ほぼすべての人に適用されると述べています。

それ以外にも、新生児の身体的特徴と思春期の第二次性徴は一致するとは限らないことがあげられます。特にノンバイナリーやインターセックスの文脈が使用されることが多くあります。男性、女性と書くよりも抵抗感が少ないというものです。

しかし、一方で「性別を割り当てられた」という表現、「AFAB、AMABではトランスジェンダーとシス男性・シス女性との区別がつかない」といった批判的な意見もあります。

また、類似の言葉としてFAAB/MAAB (Female/Male Assigned At Birth)、DFAB/DMAB (Designated Female/Male At Birth) 、CAFAB/CAMAB (Coercively Assigned Female/Male At Birth)といったものがあります。

いずれにせよどの言葉にも良い面・悪い面がありますが、今の時代にはこの単語の空気感があっているようで海外を中心に比較的多く使われています。知っておいて損はないですね。

乙女塾運営部 の記事

乙女塾運営部 の他の記事はこちらから

RECOMMENDED

乙女塾のメンバーのオススメ。読んでね!

top