私がファッションオタクであることは何度も記事にしていますが、ハイブランドやユニクロだけでなくて日本の若いデザイナーのブランドも好んで着ていたりします。
その1つがMASU(エムエーエスユー)です。
MASUはこれまでもジェンダーに対して問いかけを行うようなアイテムがありました。
私が着用しているフリルシャツも実はメンズのものです。実はこのコーディネート、K-POPアイドルのル・セラフィムのオマージュ。同メンバー(もちろん女性)が着用して話題になりました。
そのMASUが2024年春夏コレクションでテーマにした「because I believe in myself」では何と「ガーリー」な洋服をメンズウェアとして提案しています。
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男性モデルが「ミニスカート」「ミュール」「パステルカラー」「キャミソール」といった出で立ちでランウェイを歩いています。
これまでもハイファッションの世界ではジェンダーフリー、ジェンダーレス、ユニセックスといった提案を続けてきましたが、ここまでレディースの洋服を“越境”してきたのは初の感覚です。
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ランウェイで紹介されたショーピース(アイテム)はあくまで「世界観を示すためのショー」であって100%発売されるわけではないのですが、ミュールなど実際に発売されるそうです。その姿勢に衝撃を感じて、いつか紹介しようと思っていました。
私は日々、メンズ、レディースを無視して洋服を着ていますが、それでも社会的規範を鑑みて大丈夫な範囲に自らおさまっていることに反省しました。
トランスジェンダーや女装する人が良く言う言葉に「レディースのファッションはいろんなアイテムがあって楽しい」「メンズファッションはバリエーションが少なくてつまらない」があります。
でも、メンズでもこうした“常識”を超えるような提案は少しずつ増えてきているように思えます。メンズファッションの幅の拡大がもっと広まって、「自分らしさ」「ジェンダー〇〇」といった言葉を使わなくてももう少し自由に洋服を選べるようになる未来が来るとしたら、その貴重な第一歩だと思いました。