まだ髪が女性仕様になっていないトランス初期の方や女装される方は、ウィッグを使う方も少なくありません。
しかし、ウィッグと一言で表してもそれは奥が深いものです。
とりわけ「初心者や初級者が気を付けるべき髪型」がいくつかあります。
X版はこちらからご覧ください。
✨💇♀️初心者におススメ“しない”ウィッグ💇♀️✨
新年を機に女装しようとか今年こそトランスしようという人も多いと思うのですが、初心者の人が新年早々くじけないようにNGウィッグとその対策方法をまとめました😀✨
1⃣ボブのウィッグ… pic.twitter.com/kVhLL4YZHF
— なお onaco (@ona_co) January 1, 2024
(長めでない)ボブウィッグ
ボブの中でも絶対に「ロング」「長め」のボブを選ぶようにしてください。
ショートボブやボブヘアは一番人気の髪型ですが、その長さは女性として平均の顔の長さに合わせて作られています。
女性よりも頭が大きい場合に仮に面長でないとしても、髪の長さが足りず鼻や口のあたりまでしか髪の毛が足らず「なんか違う…」ということになりかねません。
その道からは、通称「ジャイ子」と言われているテクニックの1つです。モデルさんで鎖骨に届くか届かないかぐらいのウィッグが最初はおススメです。
センター分け
K-POPアイドルや昔のAKB48の板野友美さん、安室奈美恵さんのようなセンター分けに憧れる人の気持ちはよくわかります。
彼女達は少しセクシーだったりクールだったり。演出しているのは、前髪を作らずにセンターで分けた前髪ですね。
しかし、これ非常に難しいのです。「ベリーハードモードでゲームに挑むようなもの」だと思ってください。
男女差の多くは額の丸さ、おでこの角度、そして、眉骨、アイホールボーンです。ここがある程度クリアしていないと往年の「キムタク」や「江口洋介」になってしまいます。
次にそもそも生え際の作りがウィッグは難しいのです。ですから自然さを出すのがとても大変で、高級なウィッグはうまくカモフラージュしているんです。知識が付くまでは避けたほうが無難です。
私も家以外では(笑)センター分けにはしません!!
Iラインのつむじ
男性と女性の性差の違いに「頭頂部の高さ」が違うというものがあります。これは中国では「高頭頂」といって美の象徴になっていますが、言い換えれば多くの女性は高頭頂ではないということです。
そのため、Iラインといって、つむじが真ん中にアルファベットの「I」のようになっているウィッグを被るとそのつむじの部分が長く見えてしまいます。これが面長感をアピールしてしまいます。
ところが、他と違って「Iラインは流行(トレンド」だということです。
ウィッグの髪型はトレンドに応じて実は細かく変わっています。なので、避けていると選べる髪型が極端に減ってしまいます。
では、どうしたらIラインが前から見えないかと言いますと「頭に合ったサイズ」をきちんと選ぶこと、Iラインの幅が短めのものを選ぶことです。
どうしても女性の頭周りのサイズ56-58cmでウィッグは作られています。男性の平均は58cmですが髪の量などを考えると少し大きめの方が無難だったりします。そして、ウィッグにはLサイズや大き目も作られています。サイジングでどうまく付き合いましょう。
スーパーロング
女性=長い髪としてとにかく長いもの、腰やお尻まであるようなスーパーロングの髪型を選ぶ人がいます。
憧れますよね。
しかし、ウィッグというのは値段が安い方が毛量が多く、そして絡みやすいです。
初心者がいきなり適切で高級なウィッグは(通常はなかなか)買えませんので、数か月で廃棄ということは珍しくありません。スーパーロングであれば、初心者が扱える技術を覚えるよりも絡んでゴミ箱に行く方が早いでしょう。
ちなみに私が仕事で使い、売ったり捨てたウィッグの数は三桁を超えています。悲しいかな、そんなものです。
まとめ
以上、とりわけ避けたほうが良いウィッグの系統を4つ紹介しました。
余り、「〇〇はダメとは言いずらい」のですが、初心者のうちに失敗してそこで諦めて辞める人もたくさん見てきました。なので、おススメできないものはできないと本音を書かせていただきました。
最初は、長めのボブや程よいセミロングのウィッグから始める人が多いように思えます。
もちろん、そうでないウィッグや髪型も知識が付けば、扱うことができますよ。最初に躓かないための選択肢ですね。