本当に暑かった今年の夏も、もう少しで終わりそうですね。みなさんはどこかお出かけしましたか?
お盆に帰省して、その時だけ元の性別にもどらざるを得なかった人、温泉には入れなかった人、海で泳ぎたかったけど、水着を着る勇気も着替える場所も無かった人、色々しょっぱい思い出がある人もいると思います。
来年こそは、海で泳ぎたい!そして今年の冬こそ温泉にゆっくり浸かりたいというあなたのために、耳寄りな情報をお届けします。
実はLGBTQフレンドリー海の家も、LGBTQフレンドリー温泉は思っているよりも存在しているのです。少しだけ紹介させてください。
LGBTQフレンドリー海の家 UMIGOYA✖️カラフルカフェ
LGBTQフレンドリーバーのカラフルカフェが、海の家のUMIGOYAとコラボして、葉山一色海岸につくった海の家です。
カラフルカフェは先週までで終わってしまいましたが、更衣室とシャワーの運営はUMIGOYAなので、UMIGOYA自体は8月31日まで平日も空いてます。
オールジェンダーの更衣室は2つ。シャワーは外です。これはマリンスポーツをする人にはお馴染みで更衣室に砂を持ち込まないための方法です。ロッカールームは男女兼用なので、性別を気にする必要がありません。2000円払ったらシャワーと更衣室とロッカーが自由につかえて、海で泳いでる間は鍵も預かってくれます。
UMIGOYAのスタッフも慣れてるようで、オールジェンダー使いたいっていったら、どうぞどうぞっていわれて拍子抜けしました。性別分けのシャワーは個室のようですが、着替えるスペースはオープンのようなので、さすがにそこで着替えることは性別移行が途中だと躊躇しますよね。
レストランではエスニックの美味しい料理があり、バーでは生ビールからハワイの瓶ビール、カクテルが吞め、海をながめながらゆっくりできます。カラフルカフェの海に面したカウンターにはLGBTQIAのフラッグがはためいていて、わたしたちを優しく迎えてくれます。
わたしは隣のリクライニングチェアーが使えるエリアをプラス2000円はらって、ゆっくり吞んだあと、磯場にいって小魚を見たりしたあと海につかって泳いできました。そしてまたつかれた体をチェアーで癒し、また一杯吞んだあとシャワーを浴びてオールジェンダー更衣室で着替えて帰ってきました。
途中で地元のお祭りの御神輿が砂浜まででてくるところを偶然みれたりして、「ソロ活女子旅もわるくないよねー」とか思って帰ってきました。実は葉山一色は親類の縁で毎年来ていたからです。天皇陛下の別荘もあり、世界の浜100選にもえらばれてる素晴らしいところです。
来年も開催されるといいですね。みんなで行って楽しみたい。
LGBTQフレンドリー温泉 草津のK旅館
海の家の帰りにスマホに「来年のおせちの予約をしませんか?」というメールが来ました。お正月、冬…寒くなったらやっぱり温泉ですよねー。でも性別移行を開始した直後の温泉で男湯に入ったらジロジロみられて耐えきれず、温泉からは離れていました。
実は草津には「LGBTQ」と「タトゥーフレンドリー」をうたっている旅館があります。X(旧:Twitter)で調べると名前が出てきますが、部屋数が少なく当事者の間ではあまり公開しない雰囲気になっております。
あまり公にはしてはいけないと思うので、仮にK旅館とさせてください。
本来有料の旅館も多い「貸切湯」が無料で借りられる。お客さんが少なければ、なんと大風呂も貸切可能などトランスジェンダーに優しいサービスがあります。ホームページにも「性別移行期の人のために」とかかれていて、一人でも、自分の体をみとめてくれてる仲間と一緒に大風呂に入ることもできます。
ちなみに旅館はB&Bスタイルで朝食はあるけど夕食がありません。都市伝説ですが、宿を継いだオーナーの同性パートナーがイギリス人だからという噂もあります。ほんとなのでしょうか?でもそれならLGBTQフレンドリーなのも納得いきますね。
わたしは今年の冬こそ温泉に浸かるために、お金を一所懸命貯めようとおもってます。もちろんいまはパートナーもいないので(グスン)ソロ活女子旅になるとおもいます。それも楽しいし。
温泉に関するトランスジェンダーへの取り組みは少しずつ進んでいます。別府温泉もLGBTQフレンドリー温泉の研究や話し合いをしてるようです。少しずつ私たちが暮らし安い世の中になってる気がします。
「移行中」って受験勉強中みたいに制限や諦めが前提になっちゃう時は多いですが、出来る範囲で楽しみたいですね。