今回はボイスレッスンで自宅の練習に使えるソフトを紹介します。
今回は、両声類座談会を主催するニコ生でも有名なじょんさんに、声の測定に効果的なアプリ、ソフトウェアを紹介してもらいました。
恋音
http://www.geocities.jp/moe_koigoe/koioto/koioto.html
初心者にもおすすめなのが「恋音」だそうです。「f3とf4がそれぞれ4000Hz(ヘルツ、以下略)、5000Hzにあるかどうかを見るのが一番簡単」だとか。
やり方:
1.恋音はリアルタイム分析はできないので少し面倒なのですが、windows10以降の方はボイスレコーダー、8.1の方はサウンドレコーダーといった標準ソフトを使い声を録音します
2.EcoDecoTool(https://ja.osdn.net/projects/ecodecotool/releases/)をDLします。
3.ボイスレコーダーで録音したファイルをEcoDecoToolを使ってwavに変換します。
4.恋音にwavファイルを入力し音声を分析する準備をします。少し難しいので下記に手順を紹介いたしました。
注意:この標準画面このままでは使えません!!
a.設定からフォルマント抽出を「行う」に変更します。
b.網目マークをonにします
c.この状態でwavファイルを一番左のボタンから開きます
5.音声を分析していきます。
この時に普通の話声だと上記のように解読がしづらいので「あー」とか単音を長くしゃべるのが良いようです。
「あー」としたら1本線になりました。
分析例
青の線・・フォルマントになります。声の通り道をさします。
この場合、じょんさんの言う「f3とf4がそれぞれ4000Hz(ヘルツ、以下略)、5000Hzにあるかどうか」というのは、青い線の下から3,4番目それぞれのどのヘルツにあるかということになります。
上記の表だとf3が3000Hz、f4が4000Hzにありこれだと男性寄りの声、同f3が3500Hz、f4が5000Hzだとショタ寄りの声、f3が4000Hz、f4が5000Hzが女性の平均、4500Hz、f4が5500Hzだとロリ寄りに聞こえやすくなります。
白の線・・声の高さになります。一番下が主音、白い線がたくさんありますが、2つめが倍音、3つめが3倍音になります。上記のものは200Hzで女性の平均的な高さになりますが、純粋に声の高い低いであってここが高いから必ずしも女性声に聞こえるわけではありません。
じょんさんは、それ以外にも恋音、nfft、webspectraなどのソフト、アプリを普段駆使しているそうです。が、見た感じ、む、難しい…。駆使できる方はぜひ使ってみてください。
男の声は150Hz、女の声は220~250Hzくらいが平均的でそれぞれプラスマイナス50ぐらいの差があると言われています。ただ、MtFの人で声パスしている人のHzを何名か測定したことがありますが220Hzぐらいの方が多く、また、私の地声は100Hzあるかないかぐらいしかありません。
じょんさんがいうには、「それは主音というやつですね。あくまで平均的なものであってそれだけで男女差を生み出すものではないと考えています」とのこと。女声だから高い=声帯ばかりいじることに意識する=ヘルツが高いことを意識しすぎて裏声になってしまうことは防ぎたいですね。
じょんさん、ありがとうございました
コミュニティ:なごみ囲炉裏端放送局(*´∀`)
※とはいえ、実際に測定をしてみると、パスしていると思われるMtFでもこのフォルマントの再現ができる人はほぼ少なく、実際は容姿や声の高さ、話し方、しぐさなどの総合点で決まる部分がありますMtF/トランスジェンダー的にはこの理論にとらわれすぎるとまた先に進めなくなる部分もあるのでそこはこういう方法があるよ、ぐらいに捉えてみてください。