改めて、円安インフレ時代とトランスジェンダーの治療を考える

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2022年、円安が日本を襲いました。経済のニュースに興味がない人たちも、普段食べているものの値段があがった、同じ値段だけど量が減ったと実感した人も多いのではないでしょうか。

ここで、改めて考えたいのはトランスジェンダーの「治療」とトランスジェンダーの「労働問題」です。

手術の値上がり傾向

乙女塾でも生徒さんにはそれぞれの事情がありますが、2つの主要な傾向があります。1つは学生で就職を女性として行いたいという方々、もう1つは結婚をしたが、子育ても一息つき人生を振り返った時に女性として生活を送りたいという感情を押し殺してきた人たちです。

年齢による所得差や貯金の違いはあるとしても、治療は高額です。SRSは一昔前まではタイと日本の物価の違いをいかして、100から150万円を貯めて行うものでしたが、現在では(術後しばらくの生活費を含めて)200-300万円をみたほうがよさそうに思えます。

これまでも乙女塾では病院の手術の値上がりにつきまして、度々ニュースやSNSによる情報配信を行ってまいりました。

問題はSRSばかりにとどまりません。性器は日常生活で誰に見せて歩くものではないからです。

トランスジェンダーの性別移行に伴う治療はSRSだけでなく、毎月かかるホルモン治療でただでさえ財政を圧迫します。

さらに、中には数百万円するFFS(顔の女性化手術)、豊胸、声の手術を行うケースもあります。

そして、それぞれの価格も値上がりは続いています。しかし、日本人の給与水準はここ30年間あがっていません(むしろ93%と下がっているというデータもあります)。

(OECD加盟国の賃金、伸び率推移 期間工調べによる)

トランスジェンダーの労働問題

トランスジェンダーはただでさえ労働問題に壁があります。希望の性別で働くこと以前に就職自体が難しく、かつては水商売や風俗がその受け皿になっていました。

アルバイトで生計を立てている人たちも少なくないでしょう。

SRSをしていれば職場で女性として受け入れられるかというと必ずしもそうではないと、聞いています。

容姿が女性的でない、声が…といったルッキズム的な問題もそこにはあります。民間の団体や個々で努力をしていても、トランスジェンダーの労働問題について何か根本的な解決が進んでいるわけではありません。

トランスジェンダーへの医療や就職支援を改めて考えたい

そしてここタイミングでの物価の上昇です。

トランスジェンダーはSRSやFFSを終えるまで、まるでさなぎのような期間であったり、受験勉強中と捉えて我慢をして1円でも貯金をする生活をしているケースが多く見受けられます。

生活をするだけでも精一杯な今の世の中で貯金をすることはとても大変です。そうした貯めたお金をもってSRSを受けて(貯金を)使い果たす方もいます。

それ以前にお金がなくホルモン治療すらも満足に受けられない方もいます。

それこそ私たち乙女塾ですら、レッスン料が高額ではないかや、もっと安くレッスンはできないかといった話も挙がります(策を考えています)。

円安が進む中で円滑にトランスジェンダーの治療が進むように、今以上に医療的なサポートや就職支援がより前に進むことを切に望みます。

乙女塾でも今年は様々な展開をお見せできるように、現在も内部で議論が続いています。少しでも一緒に前へ進めるように、手を取り合えたら嬉しいです。

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