ボイスレッスン

自分の声を好きになれるように・・・

「自分の声が好きになれない」
「声を出すことに不安がある」

そんなことを感じているあなたへ。

一緒に、自分の声を見つけるための練習をしてみませんか。

とりわけ、MtFと呼ばれている方たち(男性として生まれて、女性へと性移行を進める方)にとって、声は非常に大変な問題です。一度、男性として変声期を迎えて自身の声域が低く下がってしまうと、なかなかそれを上げることが難しく感じてしまいます。

人の印象のうち、約38%が声によるものだという研究結果もあります。見た目のイメージを大きく変化させつつ、同時に印象の4割近くを占めている声の部分のケアも同時に行うことが、トランス(性移行)・女性化では大切な要素と考えられます。

ボイスレッスンのコツ:声を高くしたい


ボイストレーニングを受講される方の中で最も多い要望の一つに「声を高くしたい」というものがあります。

低い声にコンプレックスを抱えてしまい、声を出すこと自体が難しい方もいらっしゃいます。

周波数で表すと、おおよそ220~350Hz程度の声が出せると、日本人女性の平均値だと言われています。アニメなどで活躍されている声優の方など、声で表現をすることをお仕事にされている方たちは、その上の400Hz以上で発声されることも多いです。

乙女塾のボイスレッスンでは、喉とその周辺の筋力に負荷をかけ、高音域の発声を可能にするためのトレーニングを行います。また、その他にも声色をコントロールするために必要な部位–例えば、腹部・胸部・肩・顔・口周りなど、約50箇所ほどの筋肉も併せてトレーニングを行います。

音の響く位置(鼻・頭)なども変化させることが可能で、まずはそのあたりの感覚を養うことから始めます。

ボイスレッスンのコツ:声にとって、高さ以外に大切なもの


声域を高く変えたとしても、それに伴う表現力が乏しい場合、不自然な印象になってしまいます。

声というものは非常に繊細で、気をつけるべきポイントがいくつかあります。

例を挙げると、アクセント(語調)・イントネーション(抑揚)・プロミネンス(強弱)・アーティキュレーション(歯切れ・滑舌)・フレージング(句節法)・ポーズ(間)・リズム(流れ)・ブレス(呼吸)・ボリューム(量)などが声における表現力の主な要素とも言えます。


特に日本語にはそれぞれ正しい発音や音の高低、強弱などの決まりがあります。言葉の持つ意味を正しく伝えたり、豊かな感情を表現する上で、それらは大きな役割を担っています。

とりわけ慣れない音域での発声の場合は表現力が追いつかず、全体的に発音が不明瞭になってしまったり、コントロールが不十分で相手に伝わらないことがよく起きます。同じ言葉でも、表現上のルールを守ることは大変重要で、場面や状況によって声を使い分けることが大切です。

メイクやファッションに例えると分かりやすいかもしれません。自分に似合う声や、見た目とのバランスを取ることも意識することから始めてみましょう。

ボイスレッスンのコツ:必要な期間


理想の声を手に入れるために、約3回〜6回程度で1レベルアップを一つの目安として挙げております。

ただ、ご自宅などで反復練習を行うことが大切になります。そのため、家で簡単に出来るトレーニングプランの作成しお渡し致します。

続けると、次のステップが見えてきますので、その都度のご要望に合わせてトレーニングを進めます。

ボイスレッスンの概要

所要時間

45分間。声帯の筋トレゆえ短い時間で休憩をとりながら進めております。かなり喉を使うため、飲み物等の準備があると望ましいです。

また、準備、片付けを見て60分間を計算してくださいませ。

価格

11,000円(税込)/回

持ち物(推奨)

飲料水
筆記用具
スマートフォンなど録音可能な機械

その他

レッスン時に録音して頂くことも可能です。ご自身の振り返り等にご使用くださいませ。

レッスン形式

マンツーマン

よくあるご質問

Q.女性の声が出せるようになりますか?
A.個人差がありますが多くの場合、女性として日常生活を送れるように変化します。瞬間的に高い音域の声を出すことはそれほど難しくは無いのですが、持続的に長時間出せるようになることがカギとなります。

Q.インターネットで女声のレクチャー動画を見ていますが、よくわかりません。どうすれば良いですか?
A.声については個人差が大きいため、専門の知識を持った者からの指導が有効的だと考えられます。また、世に出回っている動画は主観的な視点から話をしているケースも多く、ご自身に合ったものでないと余計に混乱してしまうというケースも多いです。

Q.声帯の手術について検討しています。ボイストレーニングと比べて、その辺りはどうでしょうか?
A.最近では日本以外にも、海外(韓国・タイ)などでも声の女性化手術が行われています。そして、正しい知識を持った病院ほど、外科手術とボイストレーニングをセットで行うケースがほとんどです。(手術の前後2年ほどの間することが多いようです)そのため手術をご希望の方は、どちらかを選ぶというよりもボイストレーニングとセットで受けられるとより良いものになると、乙女塾では考えております。

Q.声を出すとなると飛沫対策が気になります。
A.乙女塾は透明なパーテーションを採用。声を出す口元がお互いに見えながらも、講師と生徒が安心して顔を合わせることができます。

もちろん消毒用アルコール(ハンドジェル)ほか消毒セットも完備しております。

Q.声が他に聞こえると恥ずかしいです。
A.多くのレッスンをお届けしている下北沢スタジオは防音部屋。隔離された世界で思う存分声をだすことができます。だから、他の関係ない住人には自分の声は届きません。まだまだ女の子の声が出せない…声を出すのが恥ずかしいというあなたもちょっぴり心を解放してみませんか?

講師について


ボイス講師の西原さつきはトランスジェンダーのミスコンMIQで特別賞を受賞。その後、NHKドラマ『女子的生活』、映画『ミッドナイトスワン』などでトランスジェンダー監修を務めました。こうした芸能の世界では容姿ばかりに注目がいきますが、声やしぐさ、人間性など総合的な能力を求められます。

そんな西原さつきのスタートは家でテレビや商品パッケージなどありとあらゆるものを女性の声でしゃべることだったといいます。まだ、女性として外には出れなかった時期でも積み上げたものが今に生かされています。また後年声優の学校を卒業。声だけではなく演技や表現、しぐさにも定評があります。

詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

メッセージ:自分の気持ちを表現しよう


声と、人間の感情は連動しています。

人は気持ちが高揚すると声が大きく、高くなっていきます。逆に暗い気持ちの時には、声が小さく、低くなってしまいます。また、長く自身を抑え込んできた経験がある方ほど、自分の声や感情まで抑え込む習慣が身に付いてしまっています。

ボイスレッスンでは声だけに限らず、ご自身の感情を表に出す「感情解放」というトレーニングも行います。これは演技の分野でよく用いられる訓練方法の1つです。色々な経験を得て、新しいあなたに出会うお手伝いをさせて下さい。

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